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【最新更新記事】 R 8- 2-17(火):事務所 > 大山滋郎弁護士ニュースレター3

2026年02月16日発行第407号”弁護士の春秋左氏伝”

○横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの令和8年2月16日発行第407号「弁護士の春秋左氏伝」をお届けします。

○春秋左氏伝なんて全く読んだこともありません(^^;)。日本の古典のみならず中国の古典までシッカリ勉強している大山先生の博識と教養の深さ・広さにはいつものことですが脱帽です。ウィキペディアでは「『春秋左氏伝』(しゅんじゅうさしでん、旧字体: 春秋左氏傳、拼音: Chūnqiū Zuǒshìzhuàn)は、孔子の編纂と伝えられている歴史書『春秋』(単独の文献としては現存しない[1])の代表的な注釈書の1つで、紀元前700年頃から約250年間の魯国の歴史が書かれている。」と解説されています。

「中国語スクリプト」と言うサイトの「春秋【儒教の経典『春秋』の特徴と内容の解説】」というページに、「『春秋』とは儒教の経典で、元は春秋時代の魯の国の記録であり、それを孔子が編集したとされるものです。『春秋』には注釈をつけた書が3冊あり、そのうち『春秋左氏伝』が最も有名です。」から始まり、「春秋左氏伝」が解説されており、ザッと読み、少しばかり勉強しました。

○今回の衆議院選挙、「中道」のボロ負けには驚きましたが「立憲の野田、立憲を破る」との名言を記述される大山先生には見えていたのかも知れません。

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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

「弁護士の春秋左氏伝」

「春秋」というのは、孔子が編集したと言われている古代中国の歴史書で、「左氏伝」はその解説書です。春秋は年代ごとに重大事件を淡々と書き綴っています。たとえば、「僖公28年冬 天王河陽に狩りす」みたいな感じです。現代日本でも昭和や令和といった年号を使うと、いつのことなのか分からなくなります。「僖公28年って何時なんだよ」と、思わず突っ込みたくなりますが、内容的には、「王様が狩りに行った」というだけです。ところが実際には、これは「王様が臣下に呼びつけられた」という、かなり屈辱的な歴史を記述したものだというのです。「春秋」は、事実を簡潔に書いてるんですが、余りに簡潔すぎて、何が何だかわからないんですね。

こんな風に春秋の内容は簡潔すぎるから、左氏伝という解説書が必要となるわけです。実はこれ、日本の法律の場合も当てはまります。法律の条文はかなり簡潔に書かれています。例えば民法の第1条には、権利の濫用は許されないと規定されています。でもこれだけ見ても、具体的にどの場合が正当な権利行使なのか、はたまた権利濫用なのか分かりません。「自分がやる場合は正当な権利行使で、相手方がやる場合は権利の濫用だ」なんて、皮肉なことまで言われてます。そこで解説書が必要になります。左氏伝と同じように、様々な事例と共に「濫用」のケースが解説されているのです。

さらに左氏伝は、単に解説するだけでなく、春秋とは真逆の解釈を付ける場合もあります。春秋に「隠公四年、主君殺しの者が処刑された」とだけ記述されている事実に関して左氏伝では、主君殺しに加担した我子を国に突き出したというエピソードが書かれています。そんな親の行動を、「大義、親を滅す(国の義務のためには親族の情も顧みない)」という「名言」と共に称賛しています。春秋を作った孔子は、家族の情を優先すべきとの主張でした。「父は子のために隠し、子は父のために隠す。正直というのはそういうころにある」なんて言葉を残しています。ところが、春秋の解説書である左氏伝では、孔子の思想と正面衝突するような「大義滅親」があたかも良いことのように書かれています。

こういうことは法律の世界でもよくあります。最初に法律を作った人達の意図とは全く違った風に、法律が解釈されることはよくあります。民法では、2週間前に通知すれば従業員を首にできると書いてあります。民法を作った人の意図は明確です。しかし解説書を読むと、正当な理由が無ければ解雇は無効とされていました。これなんか春秋と左氏伝の関係と同じです。ちなみに、家族の情と国法秩序との間で、どうバランスを取るかというのは、かなり難しい問題です。親子の情重視も行き過ぎると、法律を律儀に守る人がバカを見る世の中になりそうです。ちなみに現代日本の刑法では、妥協点を見つけようとしています。例えば犯人を匿ったりすればそれだけで罪を問われますが、自分の家族を匿った場合は、犯罪ではあるけれども、刑を免除できるといった規定があるのです。孔子先生が見れば、まだまだ不十分だとおっしゃるかもしれませんが、「大義、親を滅す」といった左伝の考えと比較すれば、十分に情の通った法律に思えます。

左氏伝の話に戻ります。春秋には、「成公十六年春、晋が楚を破った」とだけ書かれている歴史について、左氏伝は楚が敗れた原因は、楚の将軍子反の失敗にあったという解説を付けた上で、「楚の子反、楚を破る」という名言を残してくれます。ちなみに先日の選挙を春秋風に記録するなら、「令和八年春、自民が立憲を破った」となるはずです。これをもとに、立憲の敗北の理由を解説したうえで、「立憲の野田、立憲を破る」と名言で締めくくるのが左氏伝です。なんて下らないことばかり書いて、「横パの大山横パを破る」なんて言われないように気を付けます。。。

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◇ 弁護士より一言

刑事弁護では、被害者と示談をすることが重要です。遠いところにいる被害者でも、会ってくださるというなら、時間を都合して駆けつけます。でも、中には遠方まで行ったのに、犯人の悪口を散々聞かされたうえで、示談には応じてくれない場合もあります。それだけお怒りなのだと気持ちは分かります。春秋に倣い、「弁護士、狩りに行く」と記録しときます。

以上:2,445文字

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