平成27年 5月12日(火):初稿 |
○「新68期司法修習生事務所訪問雑感2」を続けます。 新68期司法修習生の事務所訪問を受けて、その雑感として当事務所初代勤務弁護士の話を書いてしまいました。弁護士歴32年の60代に入って初めて勤務弁護士を採用しましたが、弁護士1年生の実態を知り、大変勉強になり、少なくとも10年前に勤務弁護士を採用すべきであったと後悔しました。初代勤務弁護士には平成24年・25年の2年間勤務して頂きましたが、1年目と2年目で相当成長することも実感しました。 ○私が弁護士になったのは35年前の昭和55年ですが、当時も弁護士1年の経験は10年に相当すると言われました。1年生弁護士と2年生弁護士の力量には雲泥の差がつくという意味です。初めて勤務弁護士を採用し、その意味を実感しました。1年生弁護士の指導は大変ですが、初代勤務弁護士のお陰でいくらか要領が判りました。初代勤務弁護士が独立した平成26年も、初代勤務弁護士のように私にないものを持っている気骨ある修習生が居たら採用しても良いと思っていました。 ○当事務所の勤務弁護士が独立予定と聞いたか聞かないか判りませんが、新66期でも、数名の修習生が事務所訪問の電話を寄越し、或いは、実際事務所に訪問してきました。事務所訪問したいと電話が来ると、私は事務所訪問は大いに歓迎しますが、新人弁護士採用の予定はありませんと回答します。それに対し、それでも構いません、先生の事務所の桐システムを是非拝見したいで是非訪問させて下さいと言ってくれれば、これは見所があると評価します。 ○ところが、訪問要請電話をかけてくる修習生の殆どは、採用予定がないですがと言うと、それでは結構ですと、直ぐに電話を切ります。司法修習生の就職は大変だと聞いていましたが、余り大変でもなさそうだとも実感します。しかし、就職活動が大変すぎるので、採用予定のない事務所訪問など無駄な時間を費やしたくないと言う状況なのかも知れません。 ○実際、訪問してくれた66期修習生の中には、これは採用して良いなと思った修習生も居ました。ところが、桐の最低限マスターが必須条件であり、これまでの修習生の桐レッスン状況等を説明するとその後連絡がなくなりました。如何に桐マスターが厳しそうに説明されても、食らいつくとの意気込みが必要です。結局、平成26年は当事務所初代勤務弁護士のような私にはない剛胆さを持った修習生は現れず、採用に至りませんでした。 ○私は、当事務所就職希望者には、以下の当HP記事を読むことを勧めています。自分で言うのも気が引けますが、なかなか良いことを書いています(^^;)。 「新64期司法修習生事務所訪問雑感」 「新64期司法修習生事務所訪問雑感2-私の来し方」 「私が現在の司法修習生にだったら-先ず事務所情報取得」 「私が現在の司法修習生にだったら-先輩弁護士表敬」 「私が現在の司法修習生にだったら-営業基本復習」 「私が現在の司法修習生だったら-”可愛気”と”律儀”」 「私が現在の司法修習生だったら-”可愛気”と”律儀”2」 「私が現在の司法修習生だったら-”可愛気”と”律儀”3」 以上:1,278文字
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