平成23年 2月 9日(水):初稿 |
○事業拡張或いは事業多忙を理由として勤務弁護士(イソ弁)の必要性は全く感じておりませんが、折角、30年掛けて作り上げてきた法律事務所としてのハードと法律事務所運営システム・ソフトを私一代で終わらせるのが勿体ないと感じ始め、後継者としてのイソ弁が欲しいと感じるようになり、平成23年1月29日、東北弁連主催の就職説明会にブースを出して勤務弁護士採用意思ある事務所として出席し、司法修習生への説明をしました。 ○午後4時から1時間30分間程度に入れ替わり10数人の司法修習生に当事務所の説明をし、事務所訪問を歓迎する旨伝えましたが、そのうち7名だけが集まって、平成23年2月8日、当事務所に訪問に来て頂きました。新63期司法修習生も平成22年の何月かに6名程集まり事務所訪問に来て頂きましたが、仙台地方裁判所配属司法修習生の数は50名近いと聞いていましたので、事務所訪問にお出で頂ける司法修習生は10名にも満たず、当事務所の不人気ぶりが明らかです(^^;)。 ○就職説明会で当事務所ブースを訪れた司法修習生には、当事務所勤務弁護士採用条件の大前提がデータベースソフト桐の習得と言うことを強調して説明しましたが、そもそもデータベースソフト桐の存在を知っている修習生は一人も居ませんでした。僅かに名前は聞いたことがあるとの修習生が居ましたが、その内容については全く知らないと言うことで、データベースソフト桐が如何にマイナーなソフトになってしまったか、若い方には全く知られていないことが明らかになりました。 ○この就職難と言われる時代ですから、おそらく仙台配属司法修習生の間では、数少ない採用可能性のある法律事務所情報は種々出回っているはずで、当事務所名も出ては居るはずです。しかし仄聞するところでは、小松事務所は、なんとかいう訳の分からないソフトを使用しており、そのソフトを使いこなせなければ採用されない特殊な事務所で普通の修習生が勤務できるような事務所ではないとの噂されているとも聞きました。 ○数年前、データベースソフト桐を使っていると言ったら、それを使う人はオタク、マニアで普通の人ではない、まともな人は桐は使わないと聞いていますがと、ズバリ言われて苦笑したことがありますが、どうやら当事務所は、修習生にはオタク、マニアの普通の事務所でない特殊事務所と思われているのかも知れません(^^)。それでも7名の方が事務所訪問に来てくれましたので有り難いことかもしれません。 ○しかし、ズバリ感想を言うと、7人一緒の事務所説明会なので、お互い遠慮があった故とも思いますが、何としても就職したいとの意欲が余り感じられませんでした。当事務所に魅力を感じず就職したいとも思わなかったのであれば仕方のないことかも知れません。しかし、この不景気で難しい時代、就職が出来ようが、出来まいが、兎に角、自分を売り込むとの意欲が必要です。 ○もし私がこの時代の司法修習生であれば、時代背景として、今後、折角取った弁護士資格で食べていけるかどうかも危ういと強く自覚しますので、何が何でも自分を売り込むとの意欲を持つはずです。そのためには、相手に気に入ってもらう必要があり、例えば事務所訪問が決まったら、HPのある事務所であれば、HP上メールアドレスや投稿フォームを利用して事前挨拶をし、更に終了後は、速やかに御礼メールを出します。この姿勢は、売り込みの基本でイロハのイです。このような基本が出来ていない修習生が多そうです。これからの弁護士大競争時代の認識が不足していると感じた次第です。 以上:1,465文字
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