平成23年 2月11日(金):初稿 |
○「新64期司法修習生事務所訪問雑感2-私の来し方」を続けます。本日は、もし私が、現在の厳しい時代に司法修習生になったらどうするかとの架空の話しです。架空の話しですから、当てになりませんが(^^)。 ○私は、今でもそうですが、幼いときから小心者で気が弱く、且つ、自分は普通の人より劣っているのでこれから普通の人並みの生活が出来るのだろうかと、いつも将来に不安を感じながら生きてきました。繰り返し記載していますが、シャイで人見知りで、控えめで押しが弱く、人前に出るのが苦手でした。これらは決して架空の話しではありません(^^)。 ○ですから、現在のような厳しい就職事情の時に司法修習生となったとしたら、先ず普通にやっていたのでは、どこにも就職できず弁護士としては確実に食べられないだろうと考えます。先ず弁護士としての生きる地域は、郷里気仙沼を考えるでしょう。現時点では人口ほぼ10万人の地域に弁護士が4名で、内2人は60代、70代で弁護士としての現役時代はそれ程長くはなく、自分は27歳で先は長く、また、郷里で知り合いも多く、また実家があり、住居はあるので、即独でしばらく仕事が無くても何とか食べるだけは出来るからです。 ○次にどうしても仙台に就職したい場合は、仙台は既に360名も弁護士が居て、且つ、大学時代しか生活基盤が無く知り合いもそれ程おらず、住居や事務所も自力で確保しなければならず、妻もおらず髪結いの亭主としても生きられず、仕事が見込めない即独は先ず無理です。何としてもどこか採用してくれる事務所を見つけなければなりません。しかし採用してくれそうな事務所は相当限られています。 ○先ず必要なことは仙台の法律事務所情報です。現在はネットの時代ですから、先ずネットで仙台の事務所HPを一つ一つ丹念に読み、その事務所の仕事内容、所属弁護士の特徴、趣味嗜好等までつぶさに調べます。既に桐の使い方の基本を判っていることを前提にして、桐ファイルに入力して法律事務所データベースを作っていきます。桐が使えない場合、少なくともエクセルを使ってデータベース化していきます。HPで不明な点、HPの無い事務所等の状況は、口コミで調べるしかありません。事務所情報を把握しておくことは、弁護士なったときに仕事上の質問等が出来るようにするためです。自分が抱えた事件を得意としている先輩弁護士に指導を受けるのが仕事上達の一番の早道だからです。 ○次に他の司法修習生に声がけして、複数の司法修習生で、実際の事務所訪問を企画します。イソ弁を採用する予定が全くないと言われても、お話をお伺いできれば、事務所を見せて頂ければそれだけで結構ですとお伝えして、出来る限り多くの事務所を実際訪問します。訪問に当たってはメールアドレスの判る事務所はメールを利用し判らなければ葉書で事前にご挨拶をして、事後には速やかに御礼メール・葉書を出します。これは仙台弁護士会に入会する以上は、出来る限り多くの弁護士に顔と名前を知ってもらうためです。 ○事務所訪問では、主に扱っている分野・得意としている分野等をお伺いします。これも弁護士になったとき不明点等を教えて頂くためです。その事務所に勤務するしないに拘わらず多くの弁護士と直接顔見知りになり不明点等教えて頂く関係を築くことが重要です。そのためには好感を持って貰わなければならず、礼儀知らずな奴だなどと思われないよう基本的挨拶はシッカリしなければなりません。 以上:1,419文字
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