平成30年 1月24日(水):初稿 |
○「ネットで長時間かけて調べた各種数値データ紹介6(裁判所データ追加)」で全裁判所の新受全事件数として、昭和60年には民事事件数約255万件、刑事被告人数約304万人、裁判所全事件数約668万件だったものが、平成27年は、民事事件数約143万件、刑事被告人数約103万人、裁判所全事件数約353万件と半数近くに激減していることを紹介しました。 ○ここでの民事事件は、地方裁判所に申立される不動産競売事件も含むと思われます。不動産競売事件だけに限定した統計がないものかとネットで探していたら不動産鑑定士が不動産実務に役に立つ情報(TIPS)を綴ります との「不動産実務TIPS」というサイトの「不動産競売事件の減少が続いている?司法統計のデータをまとめてみた。」との記事を見つけました。 ○以下、この記事は、裁判所の司法統計からデータを整理したものです。不動産競売事件には、抵当権に基づくケ号事件と判決等債務名義に基づくヌ号事件がありますが、平成12年から平成27年までの16年間では、ケ号事件で4分の1近くに、ヌ号事件で3分の1近くに激減しています。以下、「不動産競売事件の減少が続いている?司法統計のデータをまとめてみた。」に掲載されたグラフ画像と件数を紹介します。 担保不動産競売の事件数 年 事件数 取下げ 割合 H12 82,879 16,819 20.3% H13 76,506 15,658 20.5% H14 73,330 16,514 22.5% H15 74,112 17,604 23.8% H16 69,441 17,644 25.4% H17 66,323 16,084 24.3% H18 61,046 14,333 23.5% H19 51,430 11,668 22.7% H20 49,907 11,493 23.0% H21 64,254 14,656 22.8% H22 60,198 12,975 21.6% H23 45,549 10,212 22.4% H24 39,758 8,874 22.3% H25 33,522 7,722 23.0% H26 27,586 6,037 21.9% H27 23,070 5,183 22.5% 強制競売の事件数 年 事件数 取下げ 割合 H12 12,685 7,101 56.0% H13 10,933 5,852 53.5% H14 10,034 5,237 52.2% H15 10,145 5,227 51.5% H16 9,309 5,185 55.7% H17 8,427 4,587 54.4% H18 8,000 4,457 55.7% H19 6,252 3,278 52.4% H20 4,678 2,420 51.7% H21 4,749 2,471 52.0% H22 5,012 2,627 52.4% H23 5,028 2,735 54.4% H24 4,436 2,304 51.9% H25 4,238 2,228 52.6% H26 4,221 2,235 52.9% H27 4,345 2,236 51.5% 以上:1,409文字
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