令和 1年12月11日(水):初稿 |
○「チャルダッシュ練習中-Julio Vallejo氏の経歴に驚く」の続きです。 YouTube動画でのJulio Vallejo氏のチャルダッシュ演奏について次のように紹介していました。 Julio Vallejo - Czardas Madrid 2018- (34 Años después) Julio Vallejo氏は、最近知りましたが、素速く歯切れの良い演奏で運指が良く判り参考になります。 ○チャルダッシュの聴かせどころは、ゆるやかなメロディーと超高速スケールの組合わせにありますが、その高速スケール部分について、手の小さい私は、手を大きく広げなければならないローポジションでの演奏は無理と考え、手を大きく広げなくてもよいハイポジションで演奏していました。 ○しかしハイポジションでのスケールは、音がこもり、相当強い力で弾かないと歯切れが悪くなります。鈴木英夫氏の楽譜での指定もローポジションの指定が多くなっています。そこでJulio Vallejo氏を観ると殆どローポジションで弾いており、且つ、セーハを多用しています。手の小さい私にはセーハは到底無理と思っていたら、岡弘祠先生に確認すると、なんと、セーハをした方がスケールは弾きやすくなると教えられました。 ○確かにパコ・デ・ルシアの生演奏を始めて聴いたとき、大セーハをしたまま、3,4,5指だけを凄まじい高速で動かし超高速スケールを弾いているのが目立ち、セーハしたままのスケールに驚愕しました。実際、Julio Vallejo氏のまねをして、セーハをして早いスケール部分を弾いてみると、セーハをしないでのスケールより楽に指が伸びてスケールが弾けます。セーハをすると、他の指の動きが制限されるとばかり思っていましたが、逆でした。流石に、岡先生は、左指の使い方もよく知っておられます。 ○そこで私もJulio Vallejo氏の演奏をまねしてローポジションでセーハを多用して演奏することにしました。以下、上記Julio Vallejo氏YouTube動画の必要部分静止画です。徐々に各画像の説明を加えていきます。 演奏者紹介、セカンドは、スペイン語ではSegundaとなっています 最初の高速スケール、第1弦の開放弦から始まっています、ハイポジションで弾くより歯切れの良い音になります 高速スケール2小節目、第5フレットの第5弦までセーハしているように見えます、1拍目で第6弦開放弦を弾いているようにも見えます、鈴木英夫氏楽譜は1拍目低音はAと指定されているのですが 高速スケール3小節目、第3フレットの第4弦までセーハしているように見えます、セーハをしないでのこのスケールは、手の小さい私には大変厳しいのですが、セーハをすると、セーハをしないときより小指が伸びます、これは意外でした 上昇・下降の連続スケール、第2弦開放弦から始まっています、鈴木氏楽譜指定通りです 上昇・下降の連続スケール、第2弦開放弦から始まり、第2弦5フレットEで終わっています 第5フレット第4弦までのセーハによる逆高速スケール 第3フレット第4弦までのセーハによる逆高速スケール EマイナーからEメージャーへ転調直前のB→C#と始まる上昇スケール、鈴木氏楽譜指定は第6弦第7フレットBから始まりますが、Julio Vallejo氏は、ローポジションである第5弦第2フレットのBからスタートしています 以上:1,401文字
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