平成23年 9月20日(火):初稿 |
○「マーケッティングを真剣に考える事務所増加中」を続けます。 ここで紹介した「所長弁護士が考える 法律事務所のマーケティング」は大変有用です。この所長さんから、「結構刺激的(更には挑発的)なことも書いていくつもりですが,これぐらいのことをしないと,弁護士・弁護士会はどうなっていくんだろうという不安が増すばかりです。」とのDMを頂きましたが、全く同感で、頼もしい限りで、これまでの特権で守られた古き良き時代への懐古から、回帰を目指すよりは、ズッと建設的で現実的な考え方です。 ○私もどちらかというと弁護士業務は遅れていると考え、業務改革に励んできた部類に属すると自惚れていましたが、私自身思いついていないことを知らされると感激します。「弁護士のためのマーケティングマニュアル紹介1」に記載したとおり、出口恭平氏の同著では、 「私の知っている先生で、初回相談の時から、①相談内容、②問題点、③解決方法、④留意事項をその場でタイプして、帰りがけにはプリントアウトして依頼者に渡す、と言う先生がおられます。 正確さを期すのに大変な気がしますが、その先生曰く、『慣れれば、どうということはない』、『弁護士の中には、揚げ足を取られるの嫌で、書面にしたくないという人もいますけど、そういう人は二流、三流ですね』とのことです。」 との記述に大感激しました。 ○「所長弁護士が考える 法律事務所のマーケティング」で最も感激したのは、「全ては新件相談のために-即日相談に応じる覚悟」との記述です。「いつでも,どこでも,だれでも」相談を受けられる体制を作るために、先ず実行すべき具体的施策は「即日相談体制」で、問い合わせ電話に対して、 「今日でも相談をお受けできますが,ご希望の日時はありますか。」 と応えることを原則としているとの記述には、ハッとしました。私には思いつかなかった考えであり、且つ、お客様へのサービス精神として最初に持つべき姿勢だと気づかされたからです。 ○これは仙台で最もマーケッティングが進んでいる官澤総合法律事務所では既に実現しているのだろうなと思ってHP内を探ると ・様々な問題に対して親身でスピーディーに対応してもらえるのでとても心強く感じております。今後ともよろしくお願い致します。 ⇒当事務所では毎日「新件担当弁護士」(その日電話やFAX等で新しい事件の相談があった際に速やかに対応する弁護士)を決めており、顧問先の方々には当日中に、他の方々にも翌営業日お昼までには弁護士から直接お電話するシステムにしております。悩みやトラブルは誰でもなるべく早く解決したいもの。御期待に応えられるように今後もスピーディーな対応を心掛けたいと思います。 と記載されていました。即日か、遅くても翌営業日昼までに電話するシステムとのことで、少し遅れていました。 ○しかし、この体制の実現、いくら小松法律事務所が暇を持て余しているからと言っても、弁護士1人体制ではなかなか困難です(^^;)。この体制実現のためのテクニックとしては、弁護士2人以上で2ヶ月先まで即日体制当番日を決め、且つ、各弁護士予定の瞬時把握体制が必要とのことです。当事務所は、弁護士予定の瞬時把握体制は取っていますが、弁護士は1人の限界をどうクリアするかが問題です。即日相談体制実現には、「サービス業の視点」からの「ユーザー目線」重視との弁護士・事務局意識改革が必要との言葉はシッカリ肝に銘じます。 以上:1,411文字
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