令和 6年 4月 4日(木):初稿 |
○呼吸に関する解説本を集めていますが、今回は「”アレルギー体質は「口呼吸」が原因だった”紹介-花粉症等も口呼吸が原因」の続きで、昭和大学名誉教授本間生夫氏著「すべての不調は呼吸が原因」の紹介です。同著初めには、人間は食事をしなくても何日間は生きられるが、呼吸が止まるとほんの数分で死んでしまうとして呼吸の重要性を強調し、呼吸機能はトレーニングにより向上でき、人間は生きるも死ぬも呼吸がカギを握るとしています。 ○第1章「呼吸のせいで老化していませんか?」は呼吸の重要性を説き、加齢と共に呼吸筋が衰え、肺も老朽化が進んで弾力性が落ち、呼吸のせいで老化が進むので意識して呼吸する力を維持すべきとの抽象的説明をしていますが、第2章「大切なのは酸素ではなく二酸化炭素だった」-いい呼吸と悪い呼吸…あなたはこんなにも誤解している!から具体的な説明に入っています。 ○第2章は、以下の項目の正誤を答えて下さいから始まります。 ・酸素をたくさん吸っても呼吸が楽になるわけではない ・酸素の取り過ぎは体によくない ・活性炭素の害を減らすには、適度な運動をする方が良い ・二酸化炭素は体にとって欠かせない働きをしている ・口から呼吸をしていると認知症になりやすい ・深呼吸を何回も立て続けに行うのはよくない ・深呼吸しても、脳や体により多くの酸素が行き渡ることはない ・腹式呼吸よりも胸式呼吸の方が大事である ○私は、判断に迷う項目もありましたが、結論は、全て正解とのことです。これまでの呼吸に関する思い込みを相当訂正させられました。二酸化炭素の重要性は判りましたが、その二酸化酸素を不足しないようにするにはどうしたらよいのか全く不明です(^^;)。第3章以下の解説を期待します。以下、備忘録です。 ・酸素の取り過ぎは体によくなく、取り過ぎには注意すべき ・酸素を取り過ぎると活性酸素の害が大きくなる ・活性酸素は細胞の老化を加速させガンの発症率を高める悪さを働く ・適度な運動は生体内抗酸化酵素SODの分泌を増やし活性酸素を除去する作用が高まる ・人間の体の恒常性維持機能(ホメオスタシス)の中で重要なのが酸性/アルカリ性バランス ・酸性/アルカリ性バランスを保つ調整薬が二酸化炭素、二酸化炭素が不足するとアルカリ性に偏り過換気症候群となる ・過換気症候群とは息苦しさ、呼吸困難、頭痛、めまい等を生じる病気 ・二酸化炭素は温室効果ガスの一つとして悪者扱いされているが、全ての生き物の生命活動を支える立役者 ・鼻は、保温機能・保湿機能付き集塵フィルターでウイルス等の繁殖を抑える ・口呼吸は嗅覚を低下させ大脳辺縁系の働きが落ちて認知症になりやすくさせる ・深呼吸を長く続けると二酸化炭素の調整システムが乱れて働かなくなる ・呼吸は随意呼吸(意識呼吸)と代謝性呼吸(無意識呼吸)があり、深呼吸は随意呼吸で二酸化炭素の調整システム機能を働かせない ・二酸化炭素の調整機能は代謝性呼吸(無意識呼吸)のときのみ作動し、随意呼吸では働かないメカニズム ・随意呼吸である深呼吸を長く続けると二酸化炭素調整システムを作動させず体内バランスを崩す ・深呼吸で多くの酸素を肺に取り入れても血中酸素量は殆ど変わらない ・呼吸には随意呼吸・代謝性呼吸、情動性呼吸の3種、情動性呼吸とは無意識呼吸のうち喜怒哀楽の感情や不安などの心の働き(情動)によって変化する呼吸 ・無意識呼吸も深くゆっくり出来るようにするには呼吸筋の強化が必要で、無意識呼吸のレベルアップが呼吸をよくする王道 ・腹式呼吸より胸式呼吸が重要、呼吸は胸で行うのが基本、呼吸は肺の周りの呼吸筋と肺の下の横隔膜が共同で行うが、メインの働きは胸が主人公で横隔膜は家来 ・胸の呼吸筋の強化維持のためには胸式呼吸が重要 ・呼吸は、体と心を整える窓口、呼吸が変われば体も心も変わる 以上:1,561文字
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