令和 3年11月19日(金):初稿 |
○「和田秀樹氏著”70歳が老化の分かれ道”紹介-高齢運転は危険ではない」を続けます。令和3年11月17日、大阪・大阪狭山市のスーパーで89歳の老人男性のアクセルとブレーキの踏み間違えによる暴走のため、1人死亡、2人重傷の重大事故が発生し、いつものように「高齢ドライバーの免許返納をさらに進めるには、自動車の技術開発とともに、自治体などによるサポート体制の拡充が求められる。」なんて「高齢ドライバー免許返納促進」記事が出ているからです。 ○「近藤誠・和田秀樹著”コロナのウソとワクチンの真実”紹介1」で「コロナのウソとワクチンの真実―不安なあなたに知ってほしい私たちの未来」を紹介しましたが、この中で、和田秀樹医師のDr.和田’sカルテ「「高齢ドライバーの運転はあぶない」は、果たして本当のことなのか?」に令和2年版「犯罪白書」での令和元年「交通事故発生件数」データが紹介されていました。以下の通りです。 第1当事者(交通事故の当事者の中で、最も過失割合が重い人)の年齢別構成 20~29歳が6万3749件 30~39歳が5万3046件 40~49歳が6万5838件 75歳以上は、3万459件 詳細は、以下のグラフのとおり。 ○和田氏の説明は以下の通りです。 ・65歳以上の高齢ドライバーの事故はたしかに年々増えているが、高齢者人口がドンドン増えているので、事故の割合がそれを上回らないと高齢者事故が増えたとは言えない ・80歳以上の死亡事故数は10年前に比べて半減し、年間200件余り。成人の年齢層別では一番少ない。 ・めったに起きないことが起きてニュースになったことで、政策を変える日本は、先進国とは言えないのでは-先進国は、客観的な「統計情報」に基づく議論をしている ○「和田秀樹氏著”70歳が老化の分かれ道”紹介-高齢運転は危険ではない」で紹介した和田氏見解を再現します。 ・高齢者が事故を起こす確率は高くない ・警察庁交通局データでは人口10万人当たりの年齢別事故件数、 もっとも事故を起こしているのは16~19歳で約1489件、次いで20~24歳で約876件 85歳以上約645件、80~84歳約604件、70~80歳約500件、 その他の30代~60代約450件、70代以上の高齢者の事故が特に多くなるわけではない ・認知症のためにブレーキとアクセルを踏み間違えることはない-踏み間違えの原因は慌てることで高齢者に限らない ・高齢ドライバーの逆走・暴走の原因は、高齢による運転技術低下ではなく、薬の副作用による意識障害が多い、そのため暴走・逆走を覚えていないと証言することが多い ・高齢運転者は事故が多いと思われているのは、メディアが高齢ドライバー暴走事故を盛んに取り上げるため高齢ドライバーは事故を起こしやすいと誤導されたから 以上:1,147文字
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