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著作権「私的使用と譲渡の関係」訂正

平成17年 7月13日(水):初稿 平成17年 7月14日(木):更新
○重要更新情報です。
平成17年5月12日更新情報での著作権法の「私的使用と譲渡の関係」について訂正しました。
この更新情報では、千野直邦・尾中普子著「五訂版著作権法の解説」の一部の記述を取り上げ、楽曲CDからMDに複写して仲間内で交換し合うことが許されるが如く読めると不正確な記述をしておりました。

○同書での設例は「Aは親友Bとの間で、家でテレビ映画をビデオテープにとり、それを交換することは許されるか」と言うもので、楽曲CDからMDに複写して仲間内で交換し合うとの私の設例とは明らかに異なっているのに、これをも同書で許されるが如くに且つ千野直邦説と個人名を上げて記述していました。

○この点について千野先生直々に暖かい教育的ご指導を頂き、誠に恐縮致しました。
従前の私の「五訂版著作権法の解説」についての記述、特に「千野直邦説」と表示した箇所は事実と異なり明確な誤りであり、前記の通り平成17年5月12日付更新情報を訂正したことをご報告申し上げ、千野先生並びに尾中先生には読者に誤解を与える記述をしたことについてこの場を借りて心よりお詫び申し上げます。

○実は私の設例でもML仲間の若手知財法研究家弁護士からは問題なく許されるという教示を頂いておりました。私としてはCDを寸分違わぬMDとして複製し、他のCDの複写MDと交換するのは、明らかに対価を持っての交換契約に該当するのではと思いましたが、この辺は限界事例で難しいところのようです。

○暖かくご指導を頂いたから言うのではありませんが、千野直邦・尾中普子著「五訂版著作権法の解説」は私のような著作権初学者が教科書として使用するのに最適な文献です。
普通の教科書のように条文解釈を淡々と述べるのではなく、先ず身近な設例を挙げ、これについての解説という形式で記載されていますので、初学者でも飽きずに読み進めます。

○設例については問題点を挙げ考え方のポイントを明示し、更に殆どの頁に適切な作図が掲載されているなど読みやすくするための工夫が随所に見られます。1989年の初版から16年の長きに渡って法改正に伴う改訂を重ねて、多くの読者の支持を得ていることも納得できます。私も自宅用・事務所用の2冊購入して勉強させていただいてます。

千野先生、尾中先生には、従前の不正確な記述について改めてお詫び申し上げ、本書の更なるご発展をお祈り申し上げます。

以上:983文字

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