令和 7年 3月 2日(日):初稿 |
○何事も型破りで何をするか判らないと言われるトランプ大統領、就任以来、嫌になるほどトランプ大統領関連ニュースが流されていますが、令和7年3月1日早朝から流されたウクライナゼレンスキー大統領との公開口論には、驚愕しました。公開討論・論争ではなく、お互い感情的になっての公開の口論がTV前で展開されたからです。TVカメラを用意するような会談は、予めシナリオができており、いわば儀式として、平穏にシナリオ通りに進めて、TVカメラを排除して、実質的討論に入ると思っていました。 ○ところが、昨日早朝のTV公開会談で、冒頭40分程度経過したところで、激しい口論に及び、流石、トランプ大統領、何をしでかすか判らないとの面目躍如で、副大統領と組んで、ウクライナゼレンスキー大統領を煽って、感情的にさせて、会談決裂状況を、全世界中継することを企画していたのではと思える程でした。こればゼレンスキー大統領も一枚絡んで、最終的に、ロシア侵攻による戦闘を停止させるためのシナリオの一環としての芝居であるとすれば、正に千両役者が揃って全世界興行です。観客は、ハラハラ・ドキドキが楽しめるもので、トランプ大統領が最後に放った「さあ、もう十分ではないか。すばらしいテレビの撮れ高になるだろう」との言葉に一致します。 ○この口論の中で、ゼレンスキー大統領は、ミンスク合意を破り続けたのは殺人者プーチンと盛んに強調していましたが、このミンスク合意はニュース等で盛んに聞いてはいましたが、その中身となると良く判っていませんでした。ミンスク合意を破ったのはロシアではなくウクライナであるとの論調もありますが、以下、ネット検索で判りやすかった「「ミンスク合意」とは?ウクライナ東部めぐる停戦プロセス。3つのポイントで【解説】」を中心としたミンスク合意備忘録です。 ミンスク合意のポイント ①2015年2月、ロシア・ウクライナ・ドイツ・フランスがまとめる ②2014年からのウクライナ東部紛争の停戦合意で、10項目からなる ③新ロシア派支配地域に事実上の自治権にあたる「特別な地位」を与える項目が争点に ミンスク合意に至る経緯 紛争は、2014年春、ロシアがウクライナ南部のクリミア半島を併合し、その後親ロシア派武装勢力がウクライナ東部の一部地域を占拠して始まり、ここで親ロシア派勢力に支配されたのが、ドネツク、ルガンスクの2州にあたる。 停戦をめぐっては、2014年9月に一度合意されたものの、その後破棄され、2015年2月、ロシア、ウクライナ、ドイツ、フランスの4カ国による首脳会談で停戦に合意し、ウクライナの隣国ベラルーシの首都ミンスクで実施され、「ミンスク合意」と呼ばれる停戦協定に署名した。 ミンスク合意の内容(ウィキペディアによる) 1.双方即時停戦を保証すること。 2.OSCEによる停戦の確認と監視を保証すること。 3.ウクライナ法「ドネツク州及びルガンスク州の特定地域の自治についての臨時令」の導入に伴う地方分権。 4.ウクライナとロシアの国境地帯にセキュリティゾーンを設置し、ロシア・ウクライナ国境の恒久的監視とOSCEによる検証を確実にすること。 5.全ての捕虜及び違法に拘留されている人物の解放。 6.ドネツク州及びルガンスク州の一部地域で発生した出来事に関連する人物の刑事訴追と刑罰を妨げる法律。 7.包括的な国内での対話を続けること。 8.ドンバスにおける人道状況を改善させる手段を講じること。 9.ウクライナ法「ドネツク州及びルガンスク州の特定地域の自治についての臨時令」に従い、早期に選挙を行うこと。 10.違法な武装集団及び軍事装備、並びに兵士及び傭兵をウクライナの領域から撤退させること。 11.ドンバス地域に経済回復と復興のプログラムを適用すること。 12.協議への参加者に対して個人の安全を提供すること。 ミンスク合意の問題点 ロシアの意向が強く反映された項目もあり、特に「特別な地位」の付与が争点となり、ウクライナ側はロシアによる実効支配につながるなどと警戒し、ロシアはウクライナが訴える項目の修正を拒否してきた。 プーチン氏は「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立承認にあたっても、「ウクライナが停戦合意を守っていない」などと主張 ドネツクとルガンスクは外交権を持つようになると、ウクライナ政府が『NATOに入りたい』って言い続けても、ドネツクとルガンスクが『NATOに入りたくない』と言えば不可能になる」 以上:1,834文字
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