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西欧民主主義「正念場」の1年-”選択”令和7年1月号記事から

令和 7年 1月 4日(土):初稿
三万人のための情報誌「選択」を40年近く愛読していますが、最近は「「ファシズム」に傾く米国-”選択”令和6年12月号記事から」で、トランプ政権についての物騒な内容の記事を紹介していました。この「選択」令和7年1月号の記事で、「西欧各国の民主主義諸政党が大きな危機を迎えた」から始まる、極右と極左の「氾濫」が止まらず「西欧民主主義「正念場」の1年」との記事の備忘録です。西欧の多くの国が極右または極左政党の協力なしに議会多数派を形成できない状況とのことです。

○ドイツ
ショルツ首相率いる社会民主党(SPD)、緑の党、自由民主党(FDP)三党連立政権は、24(令和6)年11月FDPの連立離脱で崩壊、25年2月総選挙後の見通しつかない
極右は「ドイツのための選択肢(AfD)」、極左は左派党・ドイツ共産党
24年9月チューリンゲン州選挙ではAfDが33%得票88議席中32議席、SPD、緑の党、(FDP)は惨敗
最大与党FDPと左派党の議席が丁度半分で、同州では誰が州首相をやっても何も出来ない状況

○フランス
マクロン大統領率いる与党「再生」は24年6・7月の国民議会選挙得票率21%で、極右「国民連合」33.2・左派「新人民戦線」28.2%より少ない
2割そこそこの議席数の与党「再生」の首相は24年1年で4人交代
マクロン支持率は20%台前半-、その苦境は「コルドン・サニテール(防疫線)」と表現-共産主義・ファシズムから民主主義体制を守るとの意味
ルペン氏率いる極右「国民連合」勢いが増し、マクロン体制は風前の灯
独ショルツ首相と仏マクロン大統領の仲が悪く「独仏枢軸」は休眠状態

○イタリア
メローニ首相が過去2年間「ロシアのウクライナ侵攻批判」、「中国の牽制」等G7路線と歩調を合わせ国内左右勢力沈静化-意外な健闘
ただしトランプ新政権登場で、トランプ=メローニ=欧州右翼連携の可能性が高まりそう

その他ハンガリーのオルバン首相・ポーランドのドゥダ大統領等トランプ新政権再登場に諸手を挙げて歓迎するトランプ追随者に加え深まるEU内紛で25年は欧州大乱が避けられない


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