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「ファシズム」に傾く米国-”選択”令和6年12月号記事から

令和 6年12月 4日(水):初稿
○「戦争に飢えた米国-”選択”令和6年6月号記事から」に「世界の危機が多いほど米国は、防衛産業だけでなく、経済全体が「買い」となり、米国経済は、紛争で得をする仕組みにできている」と、バイデン政権の元での、物騒な内容の記事を紹介していました。

○同じ「選択」の令和6年12月号記事に次期トランプ政権について「来年1月以降、民主政治の「三権」を握るモンスター政権が登場する。それがどこまで危険な存在か、今のところ、当のトランプ氏を含め、予測できないままだ」と結論づけるさらに物騒な内容の記事が掲載されました。以下、その備忘録です。小見出し毎に要点だけ記述しますが、私としては、独裁者であろうとモンスターであろうと、ウクライナ・ガザ等の紛争を早く止めて、世界平和をもたらしてくれることを祈るだけです。

特別リポート「ファシズム」に傾く米国-恐怖増す新たな「トランプ独裁」
トランプ氏本人の議会軽視・唯我独尊ぶりから、その政権を1930~40年に欧州で猛威を振るった「ファシズム=ナチズム」に例える論調が増えている

○「札付き」ぞろいの新閣僚たち
・マット・ゲーツ前下院議員は、司法長官に指名されるも「女性レイプ」疑惑噴出で辞退
・ビート・ヘグセス氏は国防長官に指名されるも「女性レイプ」疑惑があり、トランプ氏はそれを知った上で指名
・ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は保健福祉長官に指名されたが、過去にベビーシッターとして雇った女性をレイプしたのは知る人ぞ知る、あらゆる予防ワクチン接種反対論者
・リンダ・マクマホン氏は教育長官に指名されたが、「児童への性虐待を助長した」と告発されている

○安保外交官も「大統領に絶対服従」
・前トランプ政権では、ジェイムズ・マティス氏の様な本物のプロが国防長官に指名されたが、安全保障高官会議は、自己の私見を通そうとするトランプ氏とプロ達の怒鳴りあいの場になり、国家安全保障担当補佐官は、4年間で「代行」を含め6回交代
トランプ氏は、米軍・中央情報局(CIA)等安全保障装置を自分を守る「ボディガード」に使いたいとの意向が見て取れる、前記国防長官指名ヘグセス氏は、トランプ氏に絶対服従が唯一の理由

○「米軍の私物化」という事態に
・オバマ大統領時代の国防長官チャック・ヘーゲル氏は、トランプ氏が米軍人事に介入する意思を明確にしていることに最大の懸念を示す
・トランプ氏は「軍の人事会議」を作って自身の好みによって米軍人事を牛耳る意向を示している、自分の命令を無条件に執行するお気に入りだけで米軍トップを構成
米軍を「国家に忠誠を誓う組織」から「大統領に忠実な私兵」に作り替えようとしている
・トランプ氏について、マーク・ミリー氏(米軍統合参謀本部長4年務めた)は、「骨の髄からのファシスト」と、ジョン・フランシス・ケリー氏(前トランプ政権で国土安全保障長官等務めた)は、「疑いなくファシスト、正真正銘の独裁者」とそれぞれ断定
・国防総省詰めの米記者は「当面異常事態が続き、米軍のモラルが心配」と言う

○「三権」を握るモンスター政権
・ナチス政権・ムッソリーニ政権と前トランプ政権の違いは、前トランプ政権では連邦議会と最高裁判所は残したこと
・連邦議会襲撃事件は「内乱罪」適用も可能な事案だが、刑事事件として詰め切れないまま次期トランプ政権で責任免れる
・令和6年11月議会演説で共和党員だけでなく民主党からもスタンディングオペレーションする姿が見られた
・民主党は議会だけでなく、最高裁判所も、行政府も失った
・来年1月以降、民主政治の「三権」を握るモンスター政権が登場
それがどこまで危険な存在か、今のところ、当のトランプ氏を含め、予測できない
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