令和 6年12月 8日(日):初稿 |
○当事務所では月刊誌として「選択」、週刊誌として「週刊ポスト」、月2回発行漫画誌として「ビッグコミックオリジナル」を30年以上前から購入し、記事を摘まみ読みしてきました。時々このHPでも感銘した記事を備忘録として紹介しています。週刊ポストでは「ビートたけしの21世紀独談」、ビッグコミックオリジナルでは、「三丁目の夕日」・「黄昏流星群」等を必読しています。 ○週刊ポスト令和6年12月25日号冒頭記事に新シリーズ知の巨人対談として「佐藤優×片山杜秀昭和100年史」が掲載されています。佐藤優氏は超有名人で、何冊か著作を持っていますが、片山杜秀氏は全く知りませんでした。ウィキペディアによると、片山杜秀氏は1963年仙台市生まれ、日本の政治学者、音楽評論家、慶應義塾大学法学部教授、専門は政治思想史、妻は声楽家の藍川由美氏と説明されています。 ○藍川由美氏は、中高年のアイドルとのことで、20年前「藍川由美氏の古賀メロディーに感激」を記載し、その後、「藍川由美古賀メロディーを歌うについて」記載の通り、平成16年12月5日に、東京文化会館小ホールで生の歌声を聴いて感激していました。 ○以下、「佐藤優×片山杜秀昭和100年史」で、主に佐藤優氏の発言で、その評価は諸説あると思われますが、印象に残った部分の備忘録です。 ・堕落したアングロサクソン イギリスは自ら血を流さずアジア人同士を争わせてきたが、アメリカもかつては日本の外ベトナム・湾岸戦争等自分たちで戦ってきたが、いまは、自分たちは一滴の血も流さず兵器と金を貸し付け、東スラブ族のウクライナ人を使って同じ東スラブ族のロシア人と戦わせている 台湾有事になったら自由・民主主義・人権の価値を守るとの名目で台湾の中国人と大陸の中国人を戦わせる、今のウクライナは明日の東アジアは、そのとおりで、日本が憲法改正なんかしたらアジアの問題はアジア人で解決せよと日本人に戦わせ若者が血を流すだけ ・軍部と左翼の思想的反復 軍部の統制派は日本の特異性・固有性を捨象して大国を目指すグローバル主義的発想で、皇道派は統制派の考えを無理に実行すると戦争が起き国民に負担をかけすぎ社会・共産主義革命が起きて天皇制が倒されるとの現実的な考えで、リアリティのない過激な思想はむしろ統制派、現実離れした統制派がその後戦争を拡大 左翼マルクス主義者では、グローバリゼーションを唱えた労農派より、天皇の存在を意識し資本主義の発展を日本独自に考える講座派の方が現実的で皇道派の考えに近い ・進歩も退化もせず、戦前日本を反復 日本の特攻は、日本固有の特殊な現象ではなく、悠久の大義のため死んで民族の中で永遠に生きるとの思想は、戦時中の国ではよく生じ、アルカーイダ・アイエス・ハマス等の全ての自爆攻撃を累積したら日本の特攻より多い 日本は国体を守るため本土決戦をせず余力を残して降伏し、ドイツは本土決戦・首都攻防戦の国力の限界まで戦争を続行して降伏、日本は国民納得のため天皇玉音放送を利用 アメリカの残虐性は日本国全土への無差別焼夷弾爆撃・2回の原爆、さらにポツダム宣言受諾後8月14日ダメ押しの熊谷大空襲で実証済み、通常爆弾で一晩11万人以上焼き殺した東京大空襲は空前絶後の大虐殺 戦後の日米同盟は、表面的には戦争の反省から自由・民主主義・人権を掲げて国を立て直したとしているが、本音部分は、戦争好きで強く残虐なアメリカとは二度と戦争はしないために同盟を結んでいるだけ-アメリカと二度と戦わないことが戦後の国体になった 戦後日本は朝鮮・ベトナム等戦争に巻き込まれそうな客観情勢を何度か迎えながら巧くかわしてきたが、これを維持できるかどうか 以上:1,507文字
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