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映画”八つ墓村”を観て-何故か初鑑賞時の感動得られず

令和 6年 4月28日(日):初稿
○令和6年4月27日(土)夕方、昭和52年制作映画「八つ墓村」を鑑賞しました。この映画は、LDも持っており、旧自宅AVルーム120インチ大画面で鑑賞していました。旧自宅AVルームが完成したのが平成元年春で、LDでの「八つ墓村」鑑賞は、平成元年秋頃だったように記憶しています。鑑賞後、妙に感動したこと、特に当時から大ファンの俳優山崎努氏の奇抜な格好での32人殺しの場面は良く覚えていました。

○しかし、それから35年経過しての再鑑賞では、32人殺しの場面以外は殆ど覚えておらず、ストーリーも忘却の彼方で、初めて観る感覚での鑑賞でした。最初の鑑賞時は、確か大いに感動したはずでしたが、今回の鑑賞では、冒頭の弁護士事務所内での殺人事件発生から、ストーリーに違和感を感じ、その違和感が全編を通じて拭えず、最初の鑑賞時の感動は得られませんでした。

○野村芳太郎監督・脚本橋本忍氏のコンビは何と言っても松本清張氏原作「砂の器」が最高でした。その砂の器で最も印象に残る名演を残した加藤嘉氏が主人公母方祖父として映画冒頭で登場します。ところが、法律事務所内で口から泡を吹いてあっけなく死んでしまい、これが毒物を飲まされての他殺とされます。このストーリーに納得できない疑問が残ったままで、その後次々と毒殺事件が起こり、毒殺を疑った警察のおよそあり得ないストーリー展開に更に強い違和感を覚えました。

○肝心の探偵金田一耕助演ずる渥美清氏も全く記憶が無く、また35歳の美しい盛りの山本陽子氏、また準主人公とも言える小川真由美氏の妖艶な演技も全く記憶にありませんでした。映画「復讐するは我にあり」での小川真由美氏と緒形拳氏の濡れ場はよく記憶しているのですが、この映画での小川真由美氏と主人公ショーケンとの濡れ場は、全く忘却の彼方でした。弁解すると、「八つ墓村」では、山崎努氏の32人殺しの場面の、奇抜な格好での、余りに強烈な迫力に圧倒されてその場面だけ記憶に強く残り、残りの場面は、全てかすんで記憶に残らなかったと思われます。

○渥美清氏演ずる名探偵金田一耕助の役割も、ストーリー展開中は、一体何をしているのか、サッパリ分からず、本の付け足しという感じでした。映画「犬神家の一族」と同様、最後のまとめ的に、映画終了間際に、謎解き解説をしてくれて、一応の役割を果たしましたが。昭和50年代は、一時、横溝正史ブームとなって多くの映画が作られ、金田一耕助役も複数俳優が演じていますので、BD化されているものがあれば、購入して鑑賞したいところです。

『八つ墓村』予告篇



【八つ墓村⑥】ロケ地巡りをしていたら出演者と出会った【金田一耕助】

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