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映画”配達されない三通の手紙”を観て-若き日の女優が楽しめます

令和 5年 8月16日(水):初稿
○令和5年8月15日終戦記念日は映画「日本の一番長い日」リメイク版を観ようとしてBDを探しました。オリジナル版は「映画”日本のいちばん長い日”を観て」記載の通りDVD版を購入しており、リメイク版はBDで購入していたはずと思っていたからです。しかし、探した結果、購入していないことが判明しました。そこで、たまたま目にしたBD版映画「配達されない三通の手紙」を観ることにしました。若き日の栗原小巻氏と松坂慶子氏が観たくなったからです。1979(昭和54)年作品ですから、令和5年からは44年前の作品で、令和5年現在78歳の栗原小巻氏は34歳、70歳の松坂慶子氏26歳の作品です。当時25歳の竹下景子氏も重要な役どころで出演していました。

○BD版映画「配達されない三通の手紙」は購入時期も不明で封も切らない全くの積ん読でした。内容も全く不明でした。しかし永遠の名作「砂の器」の野村芳太郎監督・新藤兼人脚本とあってこれは面白いだろうと期待して見始めました。ところが、二女栗原氏演ずる唐沢紀子の婚約者片岡孝夫氏演ずる藤村敏行紹介のため父佐分利信氏演ずる唐沢光政関係者が集まった席で、裁判所の判事の紹介の後、渡瀬恒彦氏演じる峰岸検事を「裁判所の検事さん」と紹介したのにはガッカリしました。裁判所と検察庁の区別もチェックしない脚本に、なんだこれはと疑念を感じました。

○主要テーマは、二女紀子と松坂慶子氏演ずる藤村の妹と称する藤村智子の対決で、その対決に二女夫となった藤村敏行が残した未送付の三通の手紙案文が絡んで物語は進行します。松坂慶子氏は現在放映中NHK朝のTV小説らんまんでの堂々たる祖母役がシッカリ印象に残っていますが、その雰囲気とは全く印象が異なる26歳の松坂慶子氏は、実に魅力的でした。また、実質主演栗原小巻氏の迫力ある演技も堪能できました。

○しかし、肝心の片岡孝夫氏演ずる栗原小巻氏演ずる紀子の夫藤村敏行の説明が不十分で、その顛末に不明点が多く、また、重要な役割を果たすヒ素の顛末についての説明も不十分で疑問が残り、ストーリーにシッカリ感情移入ができませんでした。また、萩市の実力者紀子の父唐沢光政関係者として、その宴席等に裁判所判事や検事が集まることにも不自然さを感じました。原作は米国のエラリー・クイーン作推理小説「災厄の町」とのことですが、社会的背景等米国と日本の違いについての配慮も不足する脚本と感じました。しかし、栗原小巻氏初め若き日の美しい姿を堪能できる映画としての価値はあります。

あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション『配達されない三通の手紙』2015/6/3リリース!

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