仙台,弁護士,小松亀一,法律事務所,宮城県,交通事故,債務整理,離婚,相続

旧TOPホーム > 相続家族 > 親子 >    

NHKファミリーヒストリー”草刈正雄氏”編雑感

   相続家族無料相談ご希望の方は、「相続家族相談フォーム」に記入してお申込み下さい。
令和 5年 8月15日(火):初稿
○令和5年8月14日(月)午後7時30分からNHKファミリーヒストリーの草刈正雄氏編を観ました。草刈正雄氏は好きな俳優の1人で、最近は、NHK朝のTV小説「なつぞら」愛情深い頑固爺さんの役に感動していました。その風貌から、アメリカ人の父と日本人母の間のハーフであることは知っていましたが、その詳しい事情は全く知りませんでした。以下のYahoo!ニュースによると母から父は朝鮮戦争で死んだと聞かされ、写真も全部焼いてないと言われ父の顔は全く知らなかったそうです。

○草刈氏の母は、九州小倉市で電車の車掌として当時の女性職業としては先端の有職女性として溌剌として働いていたところ、小倉市に赴任した米兵ロバート・トーラー氏と恋に落ち、同氏と一緒に東京に移って同棲し、妊娠しました。しかし、結局、同氏とは結婚せずに別れ、同氏は、身重の女性を捨てて、アメリカに帰りその後は全く連絡がなかったようです。別れた詳しい事情は不明です。草刈氏の母は、1人で草刈氏を育てることを決意し、作業員・家政婦等で働き、生まれた子供には父は戦死し写真もないと説明しながら、父の悪口は一切言わないで10年前に70数歳で死去しました。

○ネット検索すると戦後GHQ支配時日本に赴任した米兵は40万人に及び米兵と日本人女性の間に生まれた子は孤児だけで3500人以上居たとのことです。草刈氏は幸い母が気骨あり、女一つで育て上げ、草刈氏も小学校時代から新聞配達や牛乳配達をして母を助けて立派な俳優に成長しました。混血児は、いまはハーフというカッコ良い言葉なっていますが、草刈氏の子供時代はあいの子と呼ばれいじめの対象になり、草刈氏の母は何度も子と一緒に電車に飛び込もうとしたとのことで大変な苦労があったことが偲ばれます。

○父ロバート・トーラー氏のハンサムな顔写真が何度も放映されましたが、私には無責任の極み男としか感じませんでした。別れた後養育費等全く草刈氏母には送っていないようです。草刈氏の母は、手紙でその姉ジャニタ氏に草刈氏が生まれたことを報告し、ジャニタ氏は僅かのお金と共に返事を送るも、弟が日本人女性に子供を産ませたことは隠し通していました。日本占領時日本に赴任した40万人の米兵が日本人女性に子供を産ませて捨てた例は、相当数あったと思われます。生まれた子は、孤児となった例も多く、母が女手一つで立派に育て上げた例は幸運な方でしょう。

○敵国日本人を虫けらと同視し躊躇なく広島・長崎に原爆を落としたトルーマン大統領は極端な例ですが、米兵が占領地日本女性に子供を産ませても簡単に捨てるのは、おそらく、当時の米兵の多くは、敵国日本人を対等な人間と思わない差別意識が根底にあったと思われます。これも戦争が生んだ悲劇の一つです。それでも父の姉ジャニタ氏に直ちに会いに行き、抱き合った草刈氏の姿に感動しました。

*******************************************

草刈正雄の「ファミリーヒストリー」に寺門亜衣子アナ嗚咽、号泣 母と自分を捨てた米兵の父の姉と再会
Yahoo!ニュース8/14(月) 21:29配信


俳優・草刈正雄(70)が14日、NHK総合で放送された「ファミリーヒストリー」に出演。「朝鮮戦争で死んだ」と母から聞かされていたアメリカ兵の父が、実は生きており、2013年に83歳でがんで亡くなっていたことが明らかになった。

父の写真は「全部焼いた」と言われ、顔も知らなかったという草刈。父は日本に駐留したアメリカ兵で、母とは福岡で出会い、出産前にアメリカに帰国。1952年9月5日に生まれた草刈は婚外子となった。

番組制作班の取材で、父「ロバート・トーラー」はノースカロライナ州出身で、日本から帰国後まもない53年に空軍の仕事で西ドイツに行き、ヘルガさんという女性と結婚したことなどが判明した。

日本人との間に子供ができたことは隠していた父。ドイツに渡った後、草刈の母から実家に手紙が届き、姉らは初めて、弟が敵国だった日本人との間に子供ができたことを知る。取材に応じた父の姉、ジャニタさん(97)は「私は若く、お金もなかった。(草刈)親子の無事を祈るしかなかった」と後悔し続けてきたことを打ち明け、「(生きている中で)私だけがこのこと(秘密)を知っていて、誰にも話せずにいた。(高齢になって)息子に打ち明けた」と話した。

父の写真とともに、70年知らなかった事実を知った草刈は「言葉が何も(出てこない)…」と涙。番組にはジャニタさんからの手紙も寄せられ、草刈は「本当に今日は幸せです」と号泣した。

草刈はジャニタさんに会うため、急遽、7月末にノースカロライナに渡った。番組も密着。自分と母の元を去った父への複雑な思いも抱えながらの再会となったが、ジャニタさんは笑顔で「なんて素敵なの!イッツ・ミラクル!」「私にそっくり!」と出迎え抱擁。草刈も涙を流した。

ジャニタさんの家の廊下の壁には親族の写真が飾られており、そこに草刈の写真も加わったことも紹介されると、寺門亜衣子アナウンサーは号泣。何度も手で口を覆い、嗚咽をし、涙をぬぐう姿が映っていた。
以上:2,110文字

タイトル
お名前
email
ご感想
ご確認 上記内容で送信する(要チェック

(注)このフォームはホームページ感想用です。
相続家族無料相談ご希望の方は、「相続家族相談フォーム」に記入してお申込み下さい。


 


旧TOPホーム > 相続家族 > 親子 > NHKファミリーヒストリー”草刈正雄氏”編雑感