令和 1年12月29日(日):初稿 |
○「チャルダッシュ練習中-Julio Vallejo氏の演奏法分析中」の続きで、今回は、Pedro Javier González氏の「チャルダッシュ」演奏分析中です。「フラメンコギターでのモンティ・チャルダッシュYouTube動画紹介」でPedro Javier González氏の「チャルダッシュ」演奏を次のように紹介していました。 Csárdás de Monti por Pedro Javier González ペドロ氏の演奏は、表現方法が参考になります。 ○表現方法が参考になると記載していましたが、速い上昇スケールの左指運指も参考になります。先ず前半マイナー部分の後半速いスケールに入っての上昇・下降スケールは、開放弦第2弦のBから入り、第1弦F#からAまで1指を移動していましたが、この1指の同一弦上での動きに無駄を感じていました。 ○Pedro Javier González氏の演奏をよく見ると、最初のBは、開放弦第2弦のBではなく、第3弦第4フレットBから入っており、1指を同一弦で移動させる方法はとらず、左指の運指は最小限の動きになっています。この部分の運指は、Pedro Javier González氏の演奏が合理的です。 ○後半メージャー部分に入る直前の上昇スケールは、鈴木英夫氏の楽譜では、最初のBの音を第6弦第7フレットを大セーハして第6弦のBから入るように指示されてそのまま練習していました。しかし、Julio Vallejo氏もPedro Javier González氏も、最初のBは、第5弦第2フレットのBから入っており、音の歯切れは響きは、低音弦の方が良さそうで、この方法を採用することにしました。 ○この曲の聴かせ所でもある最後から2小節目の上昇スケールは、当初、最初の音を、第3弦第11フレットF#から入っていましたが、Julio Vallejo氏の演奏を見て、編曲者鈴木英夫氏楽譜指示通り、第2弦第7フレットF#を4指で押さえる方法で行っていました。しかし、Pedro Javier González氏をよく見ると同じ音から入っていますが、運指が異なっていました。 ○Julio Vallejo氏の演奏では、最初のF#を4指で次のE#は3指になっていますが、Pedro Javier González氏の演奏は、最初の音第2弦第7フレットF#を2指、次のE#を1指、次のF#を2指、次のG#を3指で抑え、次のAを4指、次のG#を3指、次のAを4指まで同じ第2弦上で動かし、次のBで第1弦に移り1指で押さえ、次のC#を3指で1指Bの音にスラーをさせています。 ○最後から2小節の上昇スケール運指としては、このPedro Javier González氏の演奏での運指が最も左指の動きが少なく、合理的と感じました。これからはPedro Javier González氏の運指を模範として練習を重ねます。YouTube動画の普及で、世界のトップクラス演奏家の演奏方法をシッカリ分析・勉強できるのですから、良い時代になったものです。 以上:1,274文字
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