平成20年 5月 8日(木):初稿 |
○平成20年5月6日、ゴールデンウイーク最終日は、イオンモール名取エアリの映画館ワーナー・マイカル・シネマズ名取エアリで、デジタル3-Dシネマ「シーモンスター」と「クローバー・フィールド/HAKAISHA」を2本立鑑賞してきました。当初は、「シーモンスター」だけ観る予定でしたが、僅か40分で終わり、時間が余ったので、区切りよく始まる「クローバー・フィールド/HAKAISHA」を殆ど予備知識無く観ました。 ○その感想ですが、映画終了時の「ああ、やっと終わった、これでこの苦痛からやっと解放される。」と言う思いに尽きます。私にとっては、途中経過も結論も苦痛きわまりないものでした。見終えて、案内パンフを購入するとき、店員さんから途中で具合が悪くなりませんでしたかと尋ねられ、具合が悪くなるほどではないが、兎に角、気分悪い映画でしたと答えると、お客様の中で途中で具合が悪くなり、劇場を出てから吐いた方がいましたと聞いて納得しました。 ○パンフを購入してこの映画の解説を見て、ネットでは大変な話題になっていた映画とのことを初めて知りました。「クローバー・フィールド/HAKAISHA」公式HP冒頭で「WARNING!<警告!>」と大書きされ、「気分のすぐれない方、妊娠中の方、乗り物に酔いやすい方、心臓の弱い方、高血圧の方小さなお子様などのお客様はくれぐれもご注意の上ご鑑賞下さい。ご覧になる方は誠に恐れ入りますが、ご了承の上でご高覧下さい。」と危険告知をしています。 ○「素人ビデオカメラ撮影のポイント」に記載したとおり、素人ビデオ撮影のポイントは、カメラを ①動かすな! ②ズームを使うな! ③長まわしをするな! の3つに尽きます。 逆に言えば素人ビデオは、 ①やたらとカメラを動かし、 ②やたらとズームを使い、 ③だらだらと同じ場面を長回しする ものばかりで、この素人ビデオを見せられる方は、やたらと動き回る画面に更に意味もなくズームを繰り返し目が回るところ、おまけに似たようなシーンが長々と続いてウンザリすることが圧倒的に多いものです。 ○この「クローバー・フィールド/HAKAISHA」は、このポイントを押さえない目の回る素人ビデオ撮影画面に殆ど終始しています。観ていて苦痛この上ないものでした。この映画についてのYahoo!映画レポートによると「アマチュアカメラマンが撮影した記録映像、というスタイルを採用した。これにより、圧倒的な臨場感と忍び寄る恐怖を獲得することに成功した」とあります。確かに素人ビデオ故の臨場感と評価出来る面もありましたが、それが忍び寄る恐怖獲得に成功したと評価できるかはちと疑問でした。恐怖感より苦痛感の方が大きかったからです。 ○見終えたときは、こんな映画は二度と見たくないと思いましたが、これほど気分が悪くなった映画も珍しくその意味では貴重な映画であることは確かで、話しの種に一度は見ておく価値はあるかもしれません。ストーリーは種明かしが判るとなんだ○○の二番煎じではないかとガッカリするかもしれませんが。 以上:1,249文字
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