平成19年 8月15日(水):初稿 |
○平成19年8月14日(火)午後10時~10時49分までNHK総合テレビで「パール判事は何を問いかけたのか ~東京裁判・知られざる攻防~ 」が放映されました。疲れからか半分はウトウトしながらの鑑賞でしたので、後で録画をしっかり鑑賞しようと思っております。 ○平成19年8月13日(水)午後10時から同じシリーズで「A級戦犯は何を語ったのか ~東京裁判・尋問調書より~」が放映されこれはシッカリと鑑賞し、特に文官で唯1人死刑判決を受けた広田弘毅元首相の言葉には感銘を受け、翌日放送の「パール判事」についても鑑賞したいと思った次第です。 ○南京大虐殺について始めて公に日本人に知らされたのは東京裁判での訴追によるものでしたが、広田弘毅氏は時の外務大臣としてその忌まわしい犯罪行為を抑止しなかった不作為犯としての責任が重大と断ぜられたこともA級戦犯となる理由の大きな一つでした。 ○「A級戦犯は何を語ったのか ~東京裁判・尋問調書より~」では、広田氏は裁判前の事情聴取では自己の信念を詳細に供述したものの東京裁判では一切弁明せず死刑判決に従ったとされ、その潔さに感銘を受けました。余り読書をしない私は広田氏を描いた「落日燃ゆ」を読んでおりませんが、一度は読んでおこうという気持ちになりました。 ○パール判事は、広島平和記念公園の慰霊碑の碑文にある「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」のうち、「過ちは」を「アメリカ人」が主語であると解釈し、「原爆を落としたのは日本人ではない。落としたアメリカ人の手は、まだ清められていない」と発言し、慰霊碑の主語をめぐる論争が地元で巻き起こったとされています。パール判事は、正に信念の人でした。 ○この慰霊碑の主語は「世界人類」であるとのことで決着がついているようですが、南京大虐殺よりも遙かに厳しい広島・長崎大虐殺を実行しておきながら、これを厳しく批判するパール判事を東京裁判の裁判官の職に留め、それで居てこのような決着になるよう世界の世論操作を行うアメリカは、やっぱり凄い国だと実感します。 ○先日、あるTV番組に出演した浅野前宮城県知事が、東京都知事選での一番の失敗は何でしたかと問われて、「知事選に出馬したことです」と答えて笑いを取っていましたが、日本の第2次世界大戦での一番の失敗は何かと言ったら、このような凄い国家アメリカに楯突いたことでしょう。 以上:986文字
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