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オリンピックアスリートの勝利への執念実感-阿部詩選手の号泣雑感

令和 6年 7月29日(月):初稿
○令和6年7月28日(日)夜は、いつもNHK大河ドラマ「光る君へ」を鑑賞しているのですが、午後7時のNHKニュース終了後、たまたま東日本放送をつけると女子柔道が放映されており、金メダル確実と言われていた阿部詩選手の試合がありました。1回戦は難なく一本勝ちし、2回戦も、開始後まもなく技ありを決め、さらに積極的に攻め続け、これも勝利確実と思ってみていました。ところが3分過ぎ、投げをかけようとした僅かの隙を突かれて、逆に懐に飛び込まれての谷落としで背中から畳に落ちて、一本負け。阿部詩選手は、負けた瞬間、まさかとの思いの呆然とした表情でした。

○阿部詩選手は、しばらく起き上がることができませんでしたが、何とか立上り試合終了後の相手方選手との握手まではしたのですが、フラフラと試合会場から降りると、しゃがみ込んで、大声で叫ぶように、泣き続けます。その泣き声は会場全体に響き渡るような大声で、且つ、大変長い時間継続しました。負けた悔しさでいっぱいとなり、周囲のことも、何も考える余裕も無くなり、ただただ泣き叫び続けていました。その様子に、オリンピックアスリートの勝利への執念と血の滲むような努力の連続を実感しました。

○阿部詩選手は兄の阿部一二三選手と、史上初の兄妹オリンピック2連覇確実と期待され、オリンピック開始前に期待の種目の一つとして、NHK放送で、阿部兄妹の類い希な強さも放映され、私もそれを観て、2連覇が当然と思っていました。本人も日本全国からの、その期待を受け、期待を果たすために、正に全人生をかけて練習に励んできたと思われます。その練習の努力は、オリンピックアスリートではない素人には想像もつかない厳しい試練と思われます。阿部詩選手の我を忘れた号泣ぶりからその厳しさが実感できました。

○その前に白血病を克服してオリンピック競泳バタフライ100mに出場し、2回戦で敗れて決勝進出ならなかった池江璃花子選手(24歳)の試合後インタビューでのボロボロ涙を流しながら、これまでの努力はなんだったのかと嘆く様子を見て、ここでもオリンピックアスリートの努力の凄まじさを実感しました。常人には計り知れないものと思われます。池江選手は最後に4年後リベンジを果たすと明言したのに救われましたが、阿部詩選手にも是非リベンジを果たして貰いたいところです。

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阿部詩を破った世界1位、6月の合宿で詩との練習断る…警戒していた「返し技」食らう
読売新聞によるストーリー•7 時間•読み終わるまで1分

 パリ五輪の柔道は28日、男女各1階級が行われ、連覇を狙う男子66キロ級の阿部一二三(パーク24)は2戦連続で一本勝ちし、準決勝に進んだ。妹で同じく連覇を狙った女子52キロ級の阿部詩(パーク24)は2回戦でディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)に一本負けし、敗退した。

 痛恨の一本負けで五輪連覇を逃した女子52キロ級の阿部詩は、背中を畳につけたまま起き上がることができない。しゃがみ込み、ふらふらと畳を降りると、平野幸秀コーチに支えられ、叫ぶような大声で泣き続けた。

 1回戦を快勝し、迎えた2回戦。技ありを奪い、有利に進めていた3分過ぎだった。投げを仕掛けようとした瞬間、懐に飛び込まれて谷落とし。背中から畳に沈み、主審の右手が上がった。全日本女子の増地克之監督は「あの一瞬だけ。相手にチャンスを与えてしまった」と悔やんだ。

 対戦相手のケルディヨロワは、世界ランキング1位の強豪。今年来日して全日本合宿に参加した際には、詩からの乱取りの誘いを断っていた。手の内を隠していたのだろう。詩は6月の国際合宿後、「海外の選手は私の技を返そうとしてくる。そこをどう対応するか」と語っていたが、まさにその執念の返し技にのみ込まれてしまった。

 東京五輪後、国際大会は負けなしだったが、不安はあった。昨秋から腰痛に苦しみ、「あまり良くない状況の中で、どう勝ち切るか」と、体と相談しながら稽古に励んできた。

 コーチの肩を借りて退場する際には、会場は「ウタ! ウタ!」の大合唱であふれた。阿部詩が立ち上がり、畳に上がる姿を誰もが望んでいる。(小高広樹)
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