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日本人の給料は上がらないが物価はどうか-”貧乏国ニッポン”紹介

令和 3年10月23日(土):初稿
○「弁護士に限らず日本人全体の給料がこの30年上がっていない問題あり」の続きで、日本人の給料が上がっていないことの対比で物価がどうなっているかについての備忘録です。先ず消費者物価ですが、「消費者物価指数(年率)世界ランキング」によると2020年度で、131カ国中日本は、消費者物価指数(年率)(-0.02%)、107位で後ろの方でした。1位はレバノンで消費者物価指数(年率)(84.86%)で物凄い差があります。

○消費者物価指数(年率)の世界平均値は、3.52%、世界中央値は、1.925%とのことで、日本の物価指数は相当低いようです。主要国では、ロシア39位3.38%、中国61位2.42%、アメリカ81位1.23%、イギリス85位0.99%、韓国96位0.54%、ドイツ97位0.52%、フランス99位0.48%、イタリア109位-0.14%等です。

○消費者物価指数(年率)の数値だけ見ても、どれだけ高いのか安いのかの、具体的イメージが全く湧きません。消費者物価指数とは、総務省統計局HP説明では、「消費者物価指数は、全国の世帯が購入する家計に係る財及びサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定するものです。 すなわち家計の消費構造を一定のものに固定し、これに要する費用が物価の変動によって、どう変化するかを指数値で示したもの」とされていますが、サッパリ具体的イメージが湧きません。

○具体的なモノの値段での世界比較データを探したところ2020年発行加瀬珪一氏著「貧乏国ニッポン」に具体例が掲載されていました。それによると以下の通りです。
ダイソーの日本での100均一は、中国では150円均一、ニューヨークでは200円均一
ディズニー入場料は、日本8200円、上海8625円、香港8946円、カリフォルニア1万6390円、パリも同水準
マクドナルドセットは、日本695円、ニューヨーク986円、シドニー853円、パリ1055円
カフェのカプチーノ平均は、日本386円、上海466円、香港506円、パリ415円、ニューヨーク515円、

○同著によると不動産価格は、日本は2000年を100として2019年78.5と低迷し、同時期アメリカは1.8倍、英国2.5倍、オーストラリアは3.5倍
日本の東京都心平均8200万円のマンションは、同じ基準で比較するとロンドン・シンガポールは1億5000万円、ニューヨークは1億2000万円、上海1億円

○加瀬珪一氏著「貧乏国ニッポン」の興味ある記述
20年前に同じ400万円の収入だった日本君・アメリカ君・ドイツ君は、20年後にアメリカ君は800万円、ドイツ君は640万円に収入アップしたが、日本君だけは400万円のまま
この20年間でアメリカでは物価が1.5に上がったがそれ以上に給料が上がり生活水準は上がったが、日本は物価も年収も横ばいで生活水準の変化はない
以上:1,191文字

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