令和 2年 8月29日(土):初稿 |
○「安倍首相連続在職日数が憲政史上最長雑感」で、令和2年8月28日の記者会見について「コロナウイルス問題という未曾有の難問を抱えている現在どんな説明になるか、正に固唾をのんで聞くことになります。」と記載していました。ところが同日午後2時30分頃には、TVには「安倍首相辞意表明」とのニュース速報が流れ、あとは午後5時記者会見まで、安倍首相辞意関連の報道に埋まりました。 ○安倍首相本人の話では、辞任は8月24日時点で決めたとのことで、28日の会見は辞任会見を予定していたことになりますが、辞任を伝えたのは、28日午前の閣議後、麻生副総理に初めて打ち明け、その後、菅官房長官等政権幹部に伝え、午後の自民党役員会議で正式に表明し、ニュース速報となったようです。 ○「選択」令和2年8月号”「ポスト安倍」政局の潮目一変 二階の意中は「菅義偉」”によると、7月22日、二階幹事長の招きで「銀座ひらやま」に安倍首相と会食し、その時集まったのは、林幹雄幹事長代理、王貞治氏、杉良太郎氏とのことで、平成19年9月の第一次安倍政権退任表明後、直ぐに慶應義塾大学病院に入院し、当時の二階総務会長が病床の安倍氏を激励するため届けたのが王のサイン入りバットで、王氏との会食は、図らずも前回の退任劇を想起させたとあります。この記事の最後には”実権力を「二階・菅ライン」が握り、安倍の「政権投げ出し」に向け、舞台が回り始めたことにある”と結んでいます。安倍辞任表明を予測していました。 ○安倍後継候補としては、石破茂氏、岸田政調会長、菅官房長官の名前が挙がり、暫定政権の予想もあった麻生氏は、28日夜の派閥幹部会合で「私自身が自民党総裁を目指すことはない。」と明言したとのことです。郷里気仙沼出身の小野寺五典元防衛相を支援してきた私としては、その親分である岸田政調会長の後継を願っており、「選択」記事での予想が外れることを願うのみです。 ○8月28日の安倍首相会見では、安倍首相の顔色がさほど悪くないのが意外でした。眼に力が戻りつつあるように見えました。平成19年9月辞任会見とは、相当様子が異なっており、余裕すら感じました。おそらく悩みに悩んだことについて、最終的な結論を出して、悩みが吹っ切れてストレスが激減したからと思われます。 ○8月上旬には、慶應義塾大学病院から潰瘍性大腸炎の再発と治療の必要性を伝えられたとのことで、8月半ば頃までの安倍氏の表情は、眼に力がなく、まるで精気が無くなったと感じました。しかし、記者会見時には、その後、処方された新薬が効いていると、安倍首相本人が述べたとおり、相当回復したように見え、1年後に再々登板を狙っているのではとさえ思えました。1年間治療に尽くして、完全回復されることを願うのみです。 以上:1,142文字
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