仙台,弁護士,小松亀一,法律事務所,宮城県,交通事故,債務整理,離婚,相続

旧TOPホーム > 弁護士等 > 政治・社会・司法等 >    

第25回参議院議員通常選挙”改憲3分の2届かず”雑感2-得票数等

令和 1年 7月23日(火):初稿
○「第25回参議院議員通常選挙”改憲3分の2届かず”雑感」の続きで、選挙得票数等備忘録です。

○参議院比例区の定員は50名ですが、その当選者確定方法は、昔、憲法で習いましたが、今はスッカリ忘却の彼方でその復習です。
・参議院比例区では有権者は「政党名」又は「候補者名」で投票可能であるが、衆院選の比例制度と違って当選順位は『個人名での得票数の多さ』で当選が決まる非拘束名簿式が採用されている。
・非拘束名簿式とは、選挙における比例代表制において比例名簿の順位を決めない方式のこと。議席を得た政党内での当選者は、各候補者の個人名での得票数により決定される。
・政党等の判断で拘束名簿式の「特定枠」として上位に設定することが可能。特定枠に掲載された候補者は候補者名を冠した選挙運動を行うことができず、特定枠に掲載された候補者は政党票としてカウントされる。これによって参議院比例区では拘束名簿式と非拘束名簿式の両方が混合


○令和元年7月参議院選挙比例区得票数と当選者実績-総得票数約5007万票(千以下四捨五入)の内訳
与党;自民1771万票19人、公明653万票7人合計26名
野党;立民792万票8人、維新491万票5人、共産448万票4人、国民348万票3人、れいわ228万票2人、社民105万票1人、N国99万票1人合計24人


○約5000万票に当選者50人ですから当選者1人当たり100万票必要になります。自民は1771万票ですから18人かと思いましたが、19人。653万票の公明が7人で、448万票の共産が4名、348万票の国民が3人。10万の位では50万が分岐点のようです。共産・国民は50万票近くが死に票になっています。

○宮城県比例区得票数
与党;自民37万9759票、公明10万6035票合計48万5794票
野党;立民17万0767票、国民8万6480票、共産7万5669票、維新4万4133票、れいわ4万2279票、N国2万0696票、社民2万0112票、その他


○宮城選挙区
立民石垣のり子47万4692票
自民愛知治郎 46万5194票


○愛知氏は約9500票差で敗退しています。上記比例区の投票数では、与党自民・公明合計で約48万6000票もあるところ、愛知氏はその合計票に2万票も足りない46万5000票しか取れていません。自民・公明票を全部押さえればこれだけで48万6000票であり、保守系維新票等も加えれば50万票を軽く超しても良いはずです。比例区では自民・公明に投票しながら、選挙区では石垣氏に投票した人も一定数居たのでしょう。

○宮城を地盤とする比例区和田正宗氏は、自民1771万票の内29万票近く取って自民党当選者19名中、堂々5位当選しています。和田氏は、ツイッター等で積極的に情報発信して、また、仙台市内での各種会合にも積極的に顔を出しており、私も数回、顔を合わせたことがありました。やはり選挙は、日常活動が重要であり、政治家には「常在戦場」の心構えが必要と実感しました。大変な仕事です。
以上:1,240文字

タイトル
お名前
email
ご感想
ご確認 上記内容で送信する(要チェック
※大変恐縮ながら具体的事件のメール相談は実施しておりません。

 


旧TOPホーム > 弁護士等 > 政治・社会・司法等 > 第25回参議院議員通常選挙”改憲3分の2届かず”雑感2-得票数等