平成28年 1月26日(火):初稿 |
○「田中角栄の100の言葉-別冊宝島編集部編から-2章人生1」で紹介した角栄本の一つは、平成27年2月7日第1刷発行で、私が購入したのは同年3月23日発行第3刷でした。この角栄本、以下の記事によると平成27年11月30日には18刷で25万部も売れたそうです。 ******************************************** 25万部突破の『田中角栄 100の言葉』、今もっとも売れる政治家本に 株式会社 宝島社 2015年11月13日 19時00分 宝島社から2015年1月24日に発売した『田中角栄 100の言葉』が、反響を受けて版を重ね、11月30日の重版をもって18刷25万部を突破しました。Amazonベストセラーランキング[政治家部門]でも1位を獲得し、今もっとも売れている政治家本となり、現在も部数を伸ばし続けています。 田中角栄は、不世出の政治リーダーとして、世界の要人から故郷の雪国の庶民たちまで、当時多くの人を惹き付けてきましたが、今、安倍政権と比較され再び注目を集めています。ことさらリーダーシップ不足で、政治不信な現在において、角栄の豪快さや「人間の暮らしを楽にする」という人情味溢れるポリシーが再評価されており、TVや雑誌などのメディアでも角栄が特集されるようになり、本書以外にも角栄を扱う本が多数出版され、Amazon[政治家]カテゴリではそれらが上位を占めています。 ******************************************** ○この「田中角栄 100の言葉」定価は丁度1000円で、その著作の内容は、これまで発行された多くの角栄本の引用であり、編者が別冊宝島編集部で特定の著者はいません。仮に1人の著者が書いた著作の場合、定価1000円で25万部売れたらその印税はどのくらいになるかネットで調べてみると、ちとデータは古いのですが、「日本著作販促センター」と言うサイトで「著者や作家の平均印税はいくら位?」との記事が見つかり、以下に引用します。 ******************************************** 著者や作家の平均印税はいくら位? 本を書くこと、それは夢の印税生活と言われることがあります。では、実際に著者や作家の方が平均どれくらいの印税をもらっているのでしょうか?2000年初版と少し古い書籍になりますが、『作家デビュー抜け道ガイド(もの書き観察学会 著)』より学んでみたいと思います。 --------- 書籍『作家デビュー抜け道ガイド(もの書き観察学会 著)』より ---------- 印税のお話 出版界の通例から、印税は「定価×部数×10%」と言うのがもっともポピュラーでしょうか。1998年の新刊書の平均定価は1173円です。 そして新刊発行点数は3万1709点、その部数は1億4836万冊と言われ、一点あたり平均4679冊売れたことになります。ですから、上記の式に数字を入れてみると1173×4679×0.1=19万6947。新卒サラリーマンの初任給ほどにしかなりません。(これが売上全体から見た平均値ということになります。) ところで業界ではベストセラーといわれるモノは小説の場合、3万部売れればよく売れたといわれ、書店の店頭でよく売れているなぁと実感するのは10万部を超えるくらいからともいわれています。 初版を7000部として、先ほどの式に当てはめてみますと、 初版で1173×7000×0.1=821100円。よく売れて1173×30000×0.1=3519000円、ベストセラーになって1173×100000×0.1=11730000円となります。 ちなみに100万部を超した作品は1998年度わずかに3点のみ。印税でお金持ちになるのがいかにたいへんなことかお分かりいただけるでしょう。 ●書籍『作家デビュー抜け道ガイド』より ****************************************** ○印税は「定価×部数×10%」と言うのがもっともポピュラーと言うことで、定価1000円で25万部売れた「田中角栄 100の言葉」の印税は、 1000円×25万部×0.1=2500万円 になります。 ちなみに定価約1300円で124万部売れたというピース又吉氏著「火花」での計算上の印税収入は 1300円×124万部×0.1=1億6120万円 になります。全部本人に渡っているかどうかは、知りませんが。 以上:1,856文字
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