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田中角栄の100の言葉-別冊宝島編集部編から-2章人生1

平成27年 5月27日(水):初稿
○日本の政治家の中で田中角栄氏程毀誉褒貶の凄まじい方は居ません。大ファンと大嫌いが混在しています。学生時代から大ファンを自認する私は、なんだかんだ言っても日本人なら田中角栄氏の大ファンの方が多いだろうと希望的観測を持っています。「熱情-田中角栄をとりこにした芸者」に「昔から田中角栄ファンを自称している私は、表題に田中角栄と言う名が入っていると中身も確認せず購入してきた。お陰でいわゆる田中角栄本が数十冊自宅の書棚に飾ってある。」と記載していましたが、最近、コンビニで別冊宝島編集部編「田中角栄100の言葉 日本人に贈る人生と仕事の心得」と題する書籍を見つけて、即購入しました。

○この別冊宝島編集部編「田中角栄100の言葉 日本人に贈る人生と仕事の心得」には、目次として第1章仕事、第2章人生、第3章生きる、第4章政治の4つに分けて見開き右側ページに、角栄氏の言葉を太字で大書きし、左側ページにその解説が、簡潔・明瞭に記載された大変シンプルな判りやすいものです。

○田中角栄氏の言葉は、畏敬する谷沢永一先生の著作と同様、私の琴線に響くものが多く、以下、先ず第2章人生から、特に感銘した言葉を備忘録として残します。

・勤労を知らない不幸
「勤労」ということを知らないで育った人は不幸だと思います。
本当に勤労しながら育った人は人生に対し思いやりもあるし、人生を素直に見つめる目もできてくるわけであります。


昭和49年若者向けの広報誌に寄せたメッセージ。
人の気持ちを理解するには、自ら体験するよりほかに道はないという田中角栄氏の実学の思想が読み取れる。

・暗記の必要性
暗記教育は古く、くだらないという人があるが、暗記は教育のなかで一番大切なことのひとつだと私は信じている。


田中氏の尋常高等小学校時代の師、草間道之輔氏が語っていた次の言葉を田中氏はよく人に説いたそうです。
人間の脳とは数多いモーターの集まりである。普通の人間はそのなかの10個か15個のモーターを回しておけば生きていける。しかし、この脳中のモーターは努力しさえすれば何百個も動かすことが可能だ。それには勉強し、数多く暗記することである。

私も勉強の基本は暗記だと確信しています。旧司法試験が暗記主義だと批判され続けましたが、私は暗記が何が悪い、先ず暗記が勉強の基本だと、その批判に大いに反発してきました。

・恩は遠くから返せ
人から受けた恩は忘れてはならない。必ず恩返ししろ。
ただ、これみよがしに「お礼に参上した」とやってはいけない。
相手が困ったとき、遠くから、慎み深く返してやるんだ。


「受けた恩義は直ぐ忘れ、受けた恨みはシッカリと心に刻む」のが、人間の本性と確信しています。だからこそ、「恩を忘れてはならない」と強く自覚し続けなければならないと、角栄氏は説いていると解釈しています。角栄氏は、恩を忘れないことも大切だが、その「返し方」こそ、人間関係を円滑にする重要なポイントとして、決して「これみよがし」にやってはいけないと繰り返し説いています。
以上:1,244文字

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