平成27年10月22日(木):初稿 |
○これまでの当事務所のお客様には、精神疾患をお持ちの方が、結構居ましたが、統合失調症を患った方のイメージが強烈に残っています。うつ病を患っている方もいたはずですが、余り印象に残っていません。余り目立たなかったのは、うつ病の方は、一般に大人しくなっており、その対処に余り苦労しなかったからと思われます。うつ病ではなく、躁うつ病(双極性障害)の方もいましたが、こちらは統合失調症以上に強烈なイメージが残っています。 ○躁うつ病は、双極性障害をも呼ばれて、躁(そう)状態(躁病エピソード)と鬱(うつ)状態(大うつ病エピソード)の病相(エピソード)を繰り返す精神疾患です。うつ状態の時は、借りてきた猫のように大人しいのですが、躁状態のときは、一転して大言壮語の連続となり、手のつけられない状態となります。従前からのお客様が躁状態がひどくなったということで、その家族に乞われて面会したときは、その状況に、同じ人がこれほど変わるのかと、躁病の凄まじさに唖然としました。 ○うつ病に関しては余り興味がなかったのですが、折角、日弁連が所属弁護士のためにお金をかけて「弁護士のためのメンタルヘルスガイダンスブック」まで配布してくれましたので、内容一部を備忘録とします。先ずうつ病の主な症状です。ウィキペディアでのうつ状態の解説は以下の通りです。 1.抑うつ気分。 2.興味、喜びの著しい減退。 3.著しい体重減少、あるいは体重増加、または、食欲の減退または増加。 4.不眠または睡眠過剰。 5.精神運動性の焦燥または抑止。 6.疲労感または意欲の減退。 7.無価値感、または過剰であるか不適切な罪責感。 8.思考力や集中力の減退、または、決断困難がほとんど毎日認められる。 9.死についての反復思考(死の恐怖だけではない)、特別な計画はないが反復的な自殺念慮、または自殺企図するためのはっきりとした計画。 これをガイダンスブックでは次のように分かり易く表現しています。 □気分がめいる・悲しい・涙もろくなる。 □興味・関心がなくなる、以前楽しめていたことが楽しめなくなる。 □食欲がなくなる・体重が減る。(まれに食べ過ぎたり、体重が増えるケースもある。) □よく眠れない。(まれに眠りすぎるケースもある。) □何かに追い立てられているようで落ち着かない、あるいは逆に動けない。 □疲れやすい、何をするのも億劫。 □自己卑下する、周囲に申し訳ないという気持ちにさいなまられる。 □思考力や集中力がなくなる、簡単なことも決断できず迷ってしまう。 □自殺したいとか生きていても仕方がないと考える。 □肩こり、頭痛、下痢、便秘などの身体の不調。 これを弁護士業務に当てはめると以下のような症状に出るということです。 □依頼者からの連絡が怖い。 □依頼者に連絡できない。 □手帳に予定を書き込めない。 □予定のダブルブッキングやトリプルブッキングが出る。 □事務所に出たくない、事務所を出たら戻りたくない。 □ボス弁に報告できない。 □期日に行けない。 □弁護士会の会合に出られない。 □弁護士会務の負担が重いと感じる。 □事務員やイソ弁を怒鳴る。 ○温厚を旨とする私は、「事務員やイソ弁を怒鳴る」ことは、10年或いは100年に1回くらいはありましたが(^^;)、その他のケースでは、最近、ダブルブッキングがたまにあり、若年性痴呆症の進行かと懸念していました(^^)。 以上:1,382文字
|