平成24年 5月18日(金):初稿 |
○平成24年5月17日、事務所から徒歩15分程の距離にある丸善仙台店に徒歩で行って、元財務官僚との肩書の髙橋洋一氏著作「日本経済の真相」を購入してきました。 ●復興のためには増税しかない ●負債1000兆円、財政は破綻寸前 ●日本国債がデフォルトになり暴落 ↑ 全部、ウソです。「真実の97%」が隠されている との赤帯キャッチコピーに惹かれ、サラッと斜め読みしたら、素人にも判りやすい記述と感じたからです。 ○平成24年5月17日午後9時からのNHKの「ニュースウオッチ9」冒頭から野田首相が登場して、社会保障一体改革を力説していましたが、不勉強でこの社会保障一体改革の最重要項目である消費税のメリット・デメリットが良く判らず、判りやすく解説する文献を探していたことも、前記「日本経済の真相」を購入した理由の一つです。 ○20年以上前になりますが、谷沢永一先生に次いで畏敬する小室直樹先生の著作「消費税の呪い」を読んで、「消費税」は特に簡易課税制度を取り上げ、脱税の温床であり、不公平税制の最たるもので、最後に「消費税で日本は死ぬ」とまで言い切っており、消費税はとんでもない問題を含んだ税制なのかとおぼろげながら認識していました。 ○「消費税の呪い」でネット検索していたらその名の通りのブログの見つかり、野田首相の首相就任前の街頭演説が掲載されていました。 『消費税1%分は2兆5000億円です。この演説、YouTubeでブラックユーモアとして掲載されています。 ○私自身、消費税増税反対論者でも賛成論者でもありません。賛成・反対意見表明する程消費税について理解がないからです。髙橋洋一氏著作「日本経済の真相」は、「俗論」と「真相」に分けて解説していますが、消費税に関係する部分は、 俗論;日本は財政赤字で破綻寸前 真相;資産は世界一。実質の借金は350兆円 俗論;復興財源の確保には増税もやむなし 真相;増税は愚策、100年国債を発行せよ 俗論;年金は破綻確実。増税で積立金を補え 真相;国民の不安が利用されている。膨大な未収あり ○髙橋洋一氏著作「日本経済の真相」での言いたいことの結論は、冒頭の「はじめに」と174頁以下の「メディアにダマされず真実を見抜く」に記載されており要点は以下の通りです。 ・本当に知るべきことは新聞には書かれていない。たとえば国家予算については2000頁のうち役所に都合良く要約された50頁だけを根拠に新聞記事が書かれており、97~99の情報が隠されている。「マスコミは小鳥の脳」。 ・世の中で伝えられている「事実」にはいつも違った側面があり、「複数の座標軸(視点)を持ち続けること」が必須条件。座標軸が一つしかない社会、みんなが同じようにしか考えない社会ほど、知から隔たった社会はない。 ・Aという意見があったら、非Aという意見を意識してみる。新聞・テレビ・役所の情報を鵜呑みにしないで、脳のメモリーを大きくして、いずれが正しいか、自分の頭で考えることが重要。 ○要するに情報を出来るだけ多く脳にインプットし、且つ、その情報は鵜呑みにしないで、自分の頭で考えることが重要ということで、当然のことを力説されているのですが、いずれも労力と時間がかかり、努力が必要です。努力を苦労と思わず、楽しみと思えるようになればよろしいのですが。 以上:1,558文字
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