平成22年11月18日(木):初稿 |
○「横浜市第17回業務改革シンポジウム予告等」で”既存事務所で「マーケッティング」成功例等を調査・報告する任務を与えられ、現在、HP等から調査中です”と記載しました。ここでのマーケッティングとは、「弁護士のためのマーケティングマニュアル紹介1」で紹介した船井総合研究所出口恭平氏著作「弁護士のためのマーケティングマニュアル」での「売り込みをしなくても売れる状態を作り出す技術」とします。 ○ここで「売り込みをしなくても売れる状態を作り出す技術」での「売り込み」の代表例は宣伝・広告であり、宣伝・広告をしないで売れる状態を作ることかと、疑問を持たれるかも知れません。しかし、そうではなく、マーケッティングとは、宣伝・広告だけでなく、製品、流通、価格、販促・広告、これら全ての要素を組み合わせて売れる状態を作る仕組みと理解しています。 ○最終的には売れるための仕組み作りがマーケッティングですが、宣伝・広告も当然マーケティングの中に含まれます。そこでマーケッティングの一つである宣伝・広告の実践例分類を私なりに検討します。 1.ホームページ(HP)による情報発信 現在、弁護士の宣伝・広告として最も身近で簡単な方法としては、HPがあります。しかし、HPは、先ず多くのアクセスがないと集客には役立ちません。またアクセスがあったとしても、この弁護士に依頼したいとの気持を起こして頂ける内容がないとこれまた集客効果がありません。「仙台弁護士会の法律事務所」記載の通り、仙台会でも平成22年11月現在私が把握しただけで36事務所ありますが、その中でこれは集客効果があるだろうと思ったHPは数える位しかありません。 全国的に見るとHP宣伝広告の先駆者MIRAIO(ミライオ)を始めとして集客効果が高そうな優れたHPは数多くあります。派手な宣伝広告で有名な三大事務所MIRAIO(ミライオ)、アディーレ、ITJのHPでは、やはり先駆者MIRAIO(ミライオ)のHPは、実に良く研究されて集客効果がありそうです。債務整理に特化したと宣伝していたアディーレは、多重債務激減を見越して交通事故被害者救済サイトと称して派手なHPを立ち上げており、流石、目敏いと感心しています。 「弁護士は儲からない-不況とは無縁な弁護士の例」で紹介した私が畏敬する横浜山本安志弁護士HPもサービス精神満点で、集客効果が高そうです。この紹介記事に対し,以下のような投稿メールを頂きました。 横浜の山本先生の営業精神は素晴らしいですね。HPからして,「この弁護士はよさそう」という印象を持ちます。首都圏の大きな弁護士事務所はそれぞれHPを持っていると思うのですが,やはり,誇大広告的なところは胡散臭さが残り,「ここは大丈夫か?」と一般人は感じると思います。山本弁護士のHPで救いになっているのは,山本弁護士自身がドンと写真で載っており,かつ,HPに山本さんの事件についての考え方(方針)が記載されていることから,そのお人柄が見えるので,私の思う,「胡散臭さ」を最小限に留めているのだと思います。 以上:1,269文字
|