平成18年 9月22日(金):初稿 |
○日弁連では今後の大量弁護士誕生時代を迎えて会員にイソウロウ弁護士(勤務)弁護士(略称イソ弁)雇用を薦めております。私自身は何度も繰り返し「事務所拡大志向全くなし」と述べているとおり、イソ弁を採用する気は全くありませんでした。 ○日弁連ではイソ弁雇用促進の一環として平成18年8月に平成8年以降弁護士1名の事務所で新たにイソ弁を採用した弁護士を対象にアンケート調査をしてその結果を発表しております。何名にアンケートを取ったか不明で回答総数も僅か135通とその信頼性は不明ですが、その結果概要は以下の通りです。 ○先ず採用動機は回答134名中業務多忙85名、業務拡大26名、時間・体力の余裕のため61名、後進育成のため63名で、やはり業務拡大関連が8割以上占めています。昔、尊敬する先輩弁護士から弁護士がイソ弁を取るのは後進弁護士の育成のためにすべきで搾取して儲けようという考えなど持つべきではないと言われたことがありますが、後進育成目的が63名もいたことは、今もこのような立派な考えの方が結構多いと感心しました。 ○イソ弁の個人事件については回答135名中受任自由(ゆとりがあればも含む)が108名で8割が原則自由で残り2割が原則不可或いは事務所事件とするとの回答でした。私自身は後進育成目的であれば自分の事件は原則自由にすべきとおもっております。完全に自分一人の責任で行う事件による経験が重要だからです。 ○個人事件受任を認めた場合の経理方法については、回答109名中報酬の一部入金42名、軽費相当分入金17名、入金不要が50名でした。一部入金の場合の割合ですが、回答39名中10%9名、20%9名、30%10名、40%3名、50%6名、60%2名でした。30%以下が7割を占めていましたが、50%以上が8名もいたのには驚きました。 ○最も興味ある年俸ですが、回答130名中 500万円以下が9名、 500~600万円が26名、 600~700万円が54名、 700~800万円が29名、 800~1000万円が12名 1000万円以上無し との結果で600万円台半ば辺りが平均でした。平成8年以降10年間での採用経験であり、500万円以下9名は最近の採用かも知れません。 ○肝心のメリット・デメリットですがメリットについての回答は133名、デメリットについての回答は78名で色々面白いことが書いてますが、後日、報告します。 以上:993文字
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