平成17年 2月27日(日):初稿 平成17年 5月15日(日):更新 |
○昨日は私が所属する仙台弁護士会の年に1度の定期総会でした。 司法試験に合格し、司法研修所での研修を終え、2回試験に合格して弁護士資格を得ても、各単位弁護士会に加入しないと弁護士業務は出来ません。弁護士会は弁護士として業務活動をするための強制加入団体となっています。 ○強制加入団体とされた趣旨は、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると「その職務上、国家権力からの独立性が求められるため、監督官庁は存在せず、各地方裁判所管轄区域毎に置かれる弁護士会や日本弁護士連合会(日弁連)が弁護士の監督を行う。このため、他の職能団体と異なり、弁護士会や日弁連は強制加入団体となっている。」と説明されています。 ○年に1度の定期総会では、会運営のための財務(決算予算)から最後は役員人事まで審議されますが、弁護士法1条に定められた「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命」を実現するための各種決議や提言を行います。 ○私自身は、弁護士会は強制加入団体であり、嫌でも入らなければ弁護士業務が出来ないのだから、各会員の思想・信条によって大きく意見の分かれるようなテーマについて提言はすべきでないとの考えです。 弁護士会をリードする役員になられる方はどちらかというと革新的思想傾向の方が多くこの思想傾向に基づく決議・提言がなされる傾向が強く、どちらかというと保守的傾向の強い私には苦痛だったからです。 ○しかし昨日の「仙台市地下鉄東西線の建設に伴う青葉通のケヤキの伐採・移植について慎重検討要請」の決議案には賛成せざるを得ませんでした。 これは公害委員会で検討し執行部に提案上申し、執行部提案議案となる予定だったものが常議員会で議論紛糾し、執行部が事前に提案撤回していたため、仙台弁護士会初の会員発議による議案となり、昨日の定期総会メインイベント的議案となっていました。 ○私が賛成した決め手は仙台市作成パンフレットです。このパンフレットには青葉通りのケヤキについて移植・再移植等により景観を損なわないで済むと読める記述があったからです。実際は77本も伐採しおそらく再移植は無理とのことでいわばケヤキ問題に頬被りして事を進めようとしていることに憤りを感じたからです。 地下鉄建設には基本的に賛成なのですが。 以上:950文字
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