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平成21年 1月21日(水):初稿 |
○平成21年1月現在、交通事故傷害後遺症で各種疼痛、しびれ、めまい等に苦しんでいる交通事故依頼者・相談者が10数名おり、更に私自身「無念!腰椎椎間板ヘルニア発症か」に記載したとおり腰痛持ちで10数年来腰部鈍痛に悩まされており、痛みについての勉強の必要性を感じ、「RSDからCRPSへ-痛みのメカニズム」で石川県小松市の整形外科医加茂淳氏の「第1回痛みのメカニズム」を紹介しました。 ○その課程で加茂淳医師著作「トリガーポイントブロックで腰痛は治る!ーどうしたら、この痛みが消えるのか?」を知り、早速購入して読み始めたところですが、その中でこれは絶対記憶に留めるべきと感激した素晴らしい記述に出会いました。加茂医師が石川県立中央病院で勤務医をしていた時代の上司山田浩医師指導の「ドクターズルール10」と言う医師の心得で、加茂医師は、「この教えは、臨床医の心得を説いてまことに過不足ありません。私は何か迷いが生じるたびに、この教えに立ち戻るようにしています」とのことです。 ○以下長くなりますが、そのまま紹介します。上記の通り加茂医師もこれを肝に銘じて日々の診療に当たっているとのことですが、我が弁護士業務にもほとんどそのまま当てはまる素晴らしい心得です。下線部分は私が特に感銘したところで、シッカリ肝に銘じようと思った部分です。 1.死期を早めてはならない。不必要に死期を延ばしてはいけない。患者は死に至るまでの過程を大切にして欲しいと願っているのではないか。安らかに死ぬのも医療のうち。 2.臨床的証拠がないからといって、病気が存在しないという証拠にならない。患者の訴えは正しいものである。医学的にあり得ないと考えずに、訴えに耳を傾けること。患者は全身で24時間、疾病と対決している。 3.あなたが診ようが診まいが、殆どの外来患者の病気は治癒するものである。病人が治るのを邪魔しないのが良い医師である。 4.態度、言葉は医師の有するもっとも重要な手段である。その重要性を認識して賢明な使い方ができるようになりなさい。医師は役者でなければならない。相手、場合によっては態度、言葉を変更する必要がある。 5.ほかのことをしながら患者の話を聴いてはならない。患者が話している最中に病室から出てはならない。患者は常に自分のことに百パーセント関心を持ってほしいと願っている。患者は病気の治療に来るとともに安心を求めに来る。病院は安心を売る商売である。 6.患者を好きになる必要はないが、好きになれば役に立つことが多い。親切にすることが最大の医療の補助になる。 7.痛みはいかなるときも速やかに止めること。医療では完璧よりも急を尊ぶ場合が多い。 8.あなたが病院で医師として仕事ができるのは、多くの縁の下の力持ちの人たちがいることを忘れてはならない。夜間のナースからのコールは、医師の助けを求めていることを意味する。早く助けてあげること。 9.投与薬はできるだけ少数に絞ること。量が増えれば、副作用の起こる可能性は指数関数的に高くなる。老人のほとんどは服用している薬を中止すれと体調が良くなる。 10.すべての検査結果について、必ず患者名をチェックする習慣を身につけなさい。検査結果が違う患者のカルテに入っていることがしばしばある。「その患者のものであることを確かめること」 以上:1,366文字
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