令和 6年12月25日(水):初稿 |
○ジャガイモを原料としたフライドポテトやポテトチップスは、健康に悪い典型食品と覚えており、なるべく避けようとしていましたが、目も前にあると、結構美味しくて、つい食べ過ぎになります。これらが身体に悪い理由として、「フライドポテトは高カロリーであり、過剰なカロリー摂取は肥満や体重増加の原因となり、糖尿病や心臓病のリスクを増加させ、フライドポテトは油で揚げられるため、高脂肪で、多くはトランス脂肪酸を含み、トランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増加させ、善玉コレステロールを減少させることが知られている」なんて解説されているからです。そのためじゃがいもそのものも余り良いイメージはありませんでした。 ○ところがNHK2024(令和6)年12月19日放送「太りやすいってホントなの?じゃがいものトリセツ」を観て、じゃがいものイメージが一新されました。番組冒頭での筋肉隆々ボディビルだーたちが主食として積極的に食べている模様が、イメージ一新に大変効果的でした。以下、イメージ一新じゃがいも備忘録です。 ・じゃがいもはダイエットに最適!? じゃがいもといえば太りやすい!というイメージを持たれがち。ところが減量が必須のボディービルダーの人たちが、白米代わりに積極的に食べている 実はじゃがいものカロリーは、ごはんなどと比べて控えめ! じゃがいもの満腹指数(同カロリーを食べたときの満腹度)がずばぬけて高い 腹持ちがいいため、間食が減り自然と食べ過ぎを防ぐことができる 腹持ちの良さには、じゃがいもに含まれる食物繊維と、食べたときに分泌されるホルモンなどが影響 小腸ではコレシストキニンという満腹ホルモンが、下部小腸から大腸ではGLP-1、PYYという食欲を抑制するホルモンが生み出される じゃがいもはうまく活用すればダイエットの味方になるありがたい食材! ・じゃがいもで便秘改善!? じゃがいもといえば栄養が少ないは、誤解! ビタミンCはりんごの約5.8倍、カリウムはバナナの約1.2倍 じゃがいもに含まれる特別なでんぷん、レジスタントスターチ(難消化性でんぷん) レジスタントスターチは消化されずに大腸まで届く食物繊維の一種 食物繊維というと、大腸で水分を吸収することで便の容積を増し、腸が便を出そうとする動きを促進する「不溶性食物繊維」 ・極上の食感とうまみ!モチとろ新世界 じゃがいもでんぷんは驚異の粘り! さつまいも・とうもろこしのでんぷんと比較するとじゃがいもはとうもろこしの8倍以上も粘度が高い ・真の力を引き出すには「すりおろし!」 でんぷんの粒は頑丈な細胞壁の中に収まっているため、普通の調理方法ではじゃがいもでんぷんの真の力を引き出すことができない そこで使うワザが「すりおろし」!すりおろすことで細胞壁が壊れ、でんぷんの粒が解き放たれる カレーや豚汁にすりおろしを入れて煮込むだけで、だしを足したようなうまみが!じゃがいもを加熱するとメチオナールという「におい成分」が生成 メチオナールが嗅覚受容体だけでなく、舌の味覚受容体まで反応させ、うまみを底上げしてくれる メチオナールはじゃがいもに含まれるアミノ酸のメチオニンが糖と反応することで生成 すりおろしは火が通りやすいので、その分多くのメチオナールが生成され、4つ切りと比較すると実に2倍以上の量が検出 じゃがすり料理の大きなウリが、簡単で失敗が少ないこと! 料理が苦手な人でも グラタン・ハンバーグ・豚汁・ぜんざいまで、じゃがいもをすりおろすだけで絶品料理を簡単に作ることができる ・トリセツ流 うまとろ料理レシピ集 じゃがいものとろみ豚汁 ホワイトソースいらず!とろみグラタン 鶏肉やわらかハンバーグ じゃがすりシューマイ 以上:1,510文字
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