令和 6年 6月22日(土):初稿 |
○「有田秀穂医師著”医者が教える正しい呼吸法”紹介-吐くことが重要」の続きです。有田秀穂氏著「医者が教える正しい呼吸法」60頁に呼吸するときの身体の内部の動きについて、以下の図解がありました。 ○この図解での、「生きるための呼吸」とは、寝ているときも、起きて何か作業をしているときも、絶えず止まることはありませんと説明されており、無意識呼吸のことを言っており、「心とつながる呼吸」(ゆっくり吐く呼吸)は、意識的にゆっくり吐くことから始まり、息を吐くために、腹筋を絞るようにして下腹部をへこませることによって、胃や腸などの内臓が押し上げられ、その圧力で横隔膜が上にふくらみますと説明され、意識呼吸のことを言っているようです。「生きるための呼吸」は横隔膜の自立的動きによる腹式呼吸で、「心とつながる呼吸」は、意識的に腹筋と横隔膜を動かすことによって行われる腹式呼吸とのことです。 ○この図解では、「生きるための呼吸」・「心とつながる呼吸」(ゆっくり吐く呼吸)いずれも場合も、吸うとき・吐くときいずれも鼻で行っているようになっており、吐くときも鼻で行うのが当然と説明されていると思いました。そこで、鼻で吐くときの重要性についての解説を探しましたが、残念ながらその解説はありませんでした。 ○同著144~147頁の「正確さにこだわらない。「そのうちそうなる」と気持をラクに」の小見出しで始まる文章には、「ゆっくり吐く呼吸」の重要性が全てで、吐いて吐いて、吐ききってから、体の自然な反応に任せてスッと吸うの繰り返しでよいとシンプルに記述されています。その時間配分については、大まかな目安として、「吐く息は、吸う息の1.5倍」、息を吐ききるまでの時間は通常10秒程度ですが、最初からこの秒数にこだわることはないとのことです。 ○残念な記述は、吸うときは鼻から自然にが基本としながら、吐くときに関しては、口でも鼻でも、どちらでも結構ですとの記述です。鼻から吐くことの重要性については全く解説がありません。息を吐くのは、口でも鼻でもよく、特に決まりはなく、自分でやりやすい方で実践して下さいとのことで、有田氏は鼻で吐くことの重要性は全く考慮されていないようです。兎に角、口でも鼻でもいずれでもよいけれども、意識してゆっくり吐く時間を設けることの重要性を強調されています。私は、鼻からゆっくり吐くことに努めます。 以上:988文字
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