令和 6年 6月23日(日):初稿 |
○令和6年6月22日(日)は夕方、数年前に購入して積ん読だったBDソフト映画「源氏物語 千年の謎」を鑑賞しました。紫式部作「源氏物語」は昔教科書で習った外には、谷崎版・瀬戸内版等色々出版されていますが、全く読んだことはありません。令和6年NHK大河ドラマ「光る君へ」は毎回熱心に観ており、その予備知識を得ようと竹内正彦氏監修「図解でスッと頭に入る紫式部と源氏物語」を購入していましたが、登場人物の多さと煩わしさに「スッと頭に入らず」一部を斜め読みしただけでした(^^;)。 ○映画「源氏物語 千年の謎」は2011(平成23)年制作の作品ですが、BD映像ながら、画像は鮮明で、登場する邸宅・舞台・舞踊等の貴族社会の贅沢な絵巻物を楽しめるものでした。大河ドラマ「光る君へ」に登場する往来等似たような風景の場面が出てきます。紫式部と藤原道長の遣り取りでの現実世界と、紫式部が作る源氏物語の世界を交差しながらストーリーが展開しますが、邸宅といい衣装といい平安貴族は随分贅沢をしていたと実感しました。 ○この映画で描かれた源氏物語は、長大な原作のごく一部だけでしたが、源氏物語の基本構造は理解出来るもので、この映画を映画を観てからは竹内正彦氏監修「図解でスッと頭に入る紫式部と源氏物語」の記述も少しは頭に入るようになりました。この映画で描かれたものは、ごく一部の女性遍歴ですが、次々と女性遍歴を繰り返すことができる光源氏殿は誠に羨ましい限りです。「図解でスッと頭に入る紫式部と源氏物語」で解説される光源氏の全女性遍歴のうち初期の一部だけで、光源氏女性遍歴入門編みたいなものでした。 ○光源氏役生田斗真氏、藤原道長役東山紀之氏の美男ぶりは、流石でしたが、一番、印象に残ったのは光源氏より年増の愛人六条御息所役の田中麗奈氏でした。光源氏への思いの凄まじさから生き霊となって光源氏の他の関係女性に取り憑く様は、正に怖い・強い・恐いで、この役を見事にこなした田中麗奈氏を見直しました。NHK大河ドラマ「光る君へ」はようやく半分を経過し、視聴率は余り良くないようですが、後半、源氏物語がどのように描かれるのか楽しみに鑑賞を続けます。 源氏物語 千年の謎 予告編 【まんがで名作】源氏物語 以上:926文字
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