令和 6年 5月26日(日):初稿 |
○「呼吸法は鼻で吸い口で吐くが正解と思っていましたが-大いなる間違いでした」に、息を吐くときは口から最後まで吐ききることを意識して実践したきたことの誤りを強烈に自覚し、息を吐くときも吸うときと同様鼻から吐くことが重要であることを認識し、令和5年10月27日以降、話しをする、食事をするとき以外は、原則として口は閉じたままにして、鼻で息を吐くことを徹底してきました。その結果は、特に消化器官の調子が安定してきたことを実感しています。 ○鼻で息を吐くことの重要性を実感して以来、その理由を説明する文献を求めて呼吸解説本を相当数購入しました。しかし、息は鼻から吐くべきと強調する解説本は数冊発見しましたが、その理由を明確に説明するものは、殆どありません。今般、帯津良一・本間生夫両氏編集「情動と呼吸-自律系と呼吸法」を購入し、初めて、息を鼻から吐くことの重要性を説明する記述を見つけました。同著116頁以下の「e.鼻孔入息-鼻孔出息:その意味について」での記述で、以下、その備忘録です。 ・ヨーガの呼吸法は、生理呼吸と同じ鼻孔出息・鼻孔出息を基本としている ・鼻孔呼吸と口腔呼吸の違いは、息が上咽頭(のど)と鼻甲介を通るか否かとの息の流れの違いで、ガス交換という点では大差が無い ・鼻孔呼吸は、鼻孔-鼻甲介-上咽頭-気道、口腔呼吸は、口腔-中咽頭-気道の流れ ・この経路の違いに重要なポイントがある ・出息時の息の流れに感覚を集中させると、息が鼻腔の奥(鼻甲介)を通る際の刺激を感じ取ることができる ・さらに長く丁寧な出息を行うと、息の流れがさらに上奥部の上鼻甲介、鼻腔上部へと至るのが体感できる ・そのとき頭蓋に響くような特殊な感覚を得ることができる ・そのとき心地よい感覚とともに情動の静まりを感じ取ることができる ・口腔出息ではこの感覚は得られない ・この部位(上鼻甲介)は、脳に近く敏感であるだけでなく、ここを息が通ることで副交感神経が刺激され、鎮静感を体感できる ・これにより精神作用は静まり、心的情動は弱まる ・息が上鼻甲介を長い時間柔らかく刺激し続け、身体に急激な刺激を与えない ・出息がゆっくり繊細であることによって、情動を鎮める効果が高くなり、よりマインドフルに集中力が高くなる ○吐く息の通り道を、喉から口では無く、より脳に近い鼻の穴(上鼻甲介)にすることで、副交感神経を刺激し、精神作用を沈静化し、心的情動を弱めることになるとの説明ですが、それがオーリングテストでの指の力が強くなり、且つ、体感がブレなくなることの説明としては、余り説明になっていません。さらに鼻孔出息が健康に良い機序・仕組み等の説明を求めてゆきます。 ○鼻甲介とは、「鼻腔の外側壁から内側に向って突出する骨性の高まりをいう。鼻腔粘膜の表面積を大きくするためにあると考えられる。通常,上,中,下の3つの鼻甲介があり,その間は上,中,下の鼻道と呼ばれ,空気の通路となる。上鼻甲介と中鼻甲介は頭蓋骨の一部である篩骨に属するが,下鼻甲介は独立した1個の小骨である。」と説明されています。 以上:1,261文字
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