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”小麦価格高騰!その代用「米粉」にブームの兆し”紹介

令和 4年 8月13日(土):初稿
○小麦粉(こむぎこ)と言う言葉に対し、米粉(こめこ)と言う言葉は、余り聞かない記憶ですが、ウクライナ状勢等で小麦粉が高騰して、その代用としての米粉にブームの兆しがあるとのことです。私は、20年数程前まではトーストした食パンにピーナッツバターを塗ってさらにスライスチーズを乗せて朝食としていましたが、ここ20年程小麦粉を原料とするパンは殆ど食べなくなりました。パンは健康に悪いと聞いたこともありますが、そもそも朝食を取らなくなったからです。

○パンが健康に悪い根拠は、原料小麦アレルギーと小麦に含まれるグルテンというタンパク質にあり、テニスの第一人者ノバク・ジョコビッチ選手が、2010年にグルテンフリーに食事を変えて以降体調が好転したとの本人談が話題となり、グルテンフリーが熱を帯び、グルテンを含まない米粉に注目が集まったこともあったそうです。

○しかし、米粉の製粉コストは小麦粉の約1.4~7倍に上り、何より、「一番のネック」として小麦粉を使ったパンや麺などとの食感や風味に差があり、たくさんの米粉商品を企画・開発したものの、これが全然売れずに在庫の山となったとの記事があります。以下の記事では、「2009年に製粉施設の建設などを促進する「米穀の新用途への利用の促進に関する法律」の施行で供給量が急増した。だが、その際は需要が広がらず、一時的なブームで終わってしまった。」と記載されています。

○日本国内では米離れが進み米が余っているとのことですので、健康に悪くない米粉として有効活用されることを期待しています。

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小麦価格高騰!その代用「米粉」にブームの兆し...食料自給率アップへの期待も
J-CASTニュース 2022年07月20日11時45分


小麦価格の高騰を受け、その代用として米粉に注目が集まっている。

パン屋が小麦粉の一部を米粉に代えたり、検索サイトで米粉を使った料理のレシピが紹介されたりするケースが増えてきた。小麦価格は秋以降もさらに上昇すると見られており、米粉の使用が広がりそうだ。

パン、麺、菓子メーカーで続々&レシピ検索サイトでも注目
小麦粉が高くて採算をとるのが厳しくなり、初めて米粉を取り入れてみようと考えた」
東京都内のあるパン屋はこう話す。街中のパン屋では米粉を使ったパンがよく見られるようになった。

小麦の主要産地であるウクライナへのロシアの軍事侵攻などの影響で、小麦価格が高騰している。政府は2022年4月、輸入小麦の売り渡し価格を平均17.3%引き上げた。1トン当たり7万2530円と、過去2番目の高水準だ。

小麦は国内消費の約9割を輸入で賄っている。今後は輸送費の高騰や円安も加わり、さらなる価格引き上げは避けられない状況だ。

こうした中で米粉ががぜん、注目を集めている。

春ぐらいから、パンや麺、菓子メーカーなどが米粉を小麦の代用として使う動きが加速している。スーパーなどでも米粉を使ったケーキミックスや麺などが並ぶようになり、米粉でパンを作るホームベーカリーなども人気だという。

レシピ検索サイトでも米粉への関心が高まっている。ある関係者は「消費者はやはり値段に敏感。お米の値段の方が安いと聞いて、米粉関連のレシピがどんどん紹介されるようになっている」と話す。

さらなる定着へ...「グルテンフリー」にも注目
そもそも米は9割超が国産で、小麦などの輸入品に比べ、価格や供給は安定している。

しかし、人口減少などで米離れは年々進んでおり、米の一人当たりの年間消費量はピーク時(1962年)の半分以下の約50キロにまで減少している。米粉の活用が広がれば、米の消費が増え、食料自給率が上がるのではないかという期待もある。

さらに、米はグルテンを含まず、アレルギーの心配がない。最近では米粉を「グルテンフリー」の食品として見直す動きが強まっており、欧米でも関心を持つ人が増えている。

一方、価格の問題は依然大きい。
農林水産省が7月に発表した調査によれば、原料価格は米粉が1キロ当たり約50円、小麦粉は約60円と米の方が安い。

しかし、米は堅いこともあり、製粉コストがかかる。製品価格は小麦粉が同約110円に対し、米粉は120~390円程度になってしまう。ただし、今後、小麦がさらに高騰したり、米粉の利用が増えたりすれば、製品価格も米粉の方が安くなる可能性は十分にある。

米粉ブームは以前にも一度起きている。

2009年に製粉施設の建設などを促進する「米穀の新用途への利用の促進に関する法律」の施行で供給量が急増した。だが、その際は需要が広がらず、一時的なブームで終わってしまった。

ある流通関係者は言う。

「以前は小麦の代替品としか受け取られず、小麦価格が落ち着けば米粉への関心は薄れてしまった。今後はグルテンフリーなど米粉だからこその特色をいかにアピールできるかがポイントだ」
(ジャーナリスト 済田経夫)
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