令和 3年 4月30日(金):初稿 |
○新型コロナに感染しているかどうかを確認するPCR検査について促進派と抑制派の論争がありましたが、そもそもPCR検査とは何かが良く判っていません。PCR検査陽性=新型コロナ感染者ではないとの話しを聞いて、さらにPCR検査について知りたくなりネット検索をしたところ、2001年より3年間、NIH(アメリカ国立衛生研究所)にてウイルス学、ワクチン学の研究に携わったとの本間真二郎医師の令和2年9月3日付”新型コロナ「検査の陽性者」=「感染者」ではない…!PCR検査の本当の意味”という記事を見つけました。以下、その備忘録です。 ○PCR検査でわかるのは、ウイルスが「いる」か「いないか」だけ PCR法が検出するのは、新型コロナウイルスの断片-「ウイルスが今いる」、あるいは、「少し前にいた痕跡がある」ということで、ウイルスの断片が残っていれば陽性になるということ、ウイルスの状態がどうなのかまでは、わからない 1=「ウイルスが生きているか」「死んでいるか」もわからない-ウイルスが生きていなくても、ウイルス遺伝子の一部が残っていれば陽性 2=「ウイルスが細胞に感染しているかどうか」もわからない-細胞に感染する前のただ体内に「いる」段階でも陽性 3=「感染した人が発症しているかどうか」もわからない 4=「陽性者が他人に感染させるかどうか」もわからない-体内に1~数個のウイルスしかいない場合でも陽性 5=ウイルスが「今、いるのか」「少し前にいた」のかも、わからない-一度感染すると、ウイルスの断片は鼻咽頭からは1〜2週間、便からは1〜2か月も検出 ○感染とは「生きたウイルス」が細胞内に入ることで、発症とは別 「ウイルスに感染している」とは、通常(生きた)ウイルスが細胞内に入ること 気道に生きたウイルスがいても、粘膜や粘液、さらにはウイルスを排出する気道細胞のブラシのような異物を排除する作用などが強ければ、排除され感染に至らない 生きたウイルスが細胞内に入り、「感染」したとしても、その後に症状が出るかどうかはわからない、細胞の自浄作用が増殖を阻止し、感染細胞が少ないと発症しない 感染したが症状が出ない場合を「不顕性感染」、感染して症状が出る場合を「顕性感染」といい、不顕性感染では、通常症状が出ないまま(主に自然免疫系の働きで)治っている ○「発症」とは、症状を認める状態 顕性感染は、感染し症状を認める状態で、通常の感染症の場合、感染とはこの状態を指す 新型コロナウイルス感染症が発症するとは、「病気として症状を認めること」をいい、発症している人が、感染した患者となる ウイルスに体内の細胞内に侵入(=感染)されてしまうと、隠れた状態となり、通常、免疫系はウイルスを見つけることができずにウイルスを排除できない。この感染してから症状を認めるまでの期間を潜伏期といい、この間は症状が出ない。症状が出るのは、ウイルスが細胞内で増殖し、感染細胞を破壊するか血液などを介して全身に広がることにより生じる。 ○「検査陽性者」を「感染者」とすることが問題になる理由 風邪は、風邪の原因となるウイルスの感染により起こる病気で、常にウイルスは気道上(のどや鼻)に「いる」が、正常な免疫力がある場合には、風邪のウイルスに感染せずに発症せず、風邪の症状が出るのは、冷えなどで免疫力が低下したことによるもので、通常の免疫力がある場合は気道にウイルスがいても全く発症しない。 ウイルスが「いる」状態(PCR検査陽性)を感染=病気としたら、風邪の場合は国民のほぼ全員が感染している、つまり風邪をひいているということになる。 「検査陽性=ウイルスがいる」ことだけでは「感染といってはいけない」 ○ウイルスをもらっても感染しなければ何も問題はない ウイルスをもらっても(ウイルスがいても)感染しなければ何も問題はなく、感染しても発症しなければよく、たとえ発症しても、重症化しなければいい。 現在の日本では、「検査陽性数」=「感染者数」であり、ときには、「感染者数=発症数=患者数」としてひとくくりにされている場合が見られるが、こそ明確に区別して伝える段階にある。 ○陽性者が少ない状態で検査数を増やすと、間違いばかりが多くなる PCR検査とは、無症状の人を含めて闇雲に検査をするものではなく、医師が診察して(あるいは問診などにより)コロナウイルスの検査が必要だと判断した人(陽性の可能性が高い人)に対して行う検査であれば有益な検査 ○検査に精力を傾けるよりもみずからの暮らし方や食生活を見直す 新型コロナウイルスは、絶対にいないことを確認する必要があるウイルスではない。そこに精力を注ぐよりも、みずからの暮らし方や食生活を見直し、不自然な日常をひとつずつでも自然に沿った暮らし方に改めていくことが、自分自身の免疫力や自然治癒力を高めていくことにつながり、それこそが、新型コロナを恐れない根本的、かつ、唯一の方法。 以上:2,010文字
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