令和 3年 4月20日(火):初稿 |
○大阪府の新型コロナ感染者急増等のため緊急事態宣言が、再々度発令される雰囲気になってきました。大阪は既に医療崩壊となっているためとのことです。我が宮城県も、一時、10万人当たりの感染者数が、日本一を継続し、感染者数が激増しましたが、最近は少し落ち着いてきました。私は、感染者数は検査数で決まり、その数字は当てにならないとの感覚が強くありますが、井上正康大阪市立大学名誉教授著「本当はこわくない新型コロナウイルス―最新科学情報から解明する「日本コロナ」の真実」をザッと読んでその感を強くしました。 ○同著は、第7章までありますが、各章毎に末尾にまとめが記載されており、その興味あるテーマ毎に読むことができて便利です。以下、まとめ備忘録です。 序章 新型コロナウイルスが世界を異常にした ※新型コロナウイルスの実害よりメディアが垂れ流す情報の暴走によるインフォデミックの方が、人災的被害をはるかに大きくしていることを懸念 第1章 人類と感染症 1.人類はずっと感染症と戦い続いてきた 2.20世紀の医学は抗生物質によって勝利を収めた 3.しかし、ウィルスに対しては抗生物質は効かない 4.集団免疫の獲得が、ウィルスに対抗する重要手段 第2章 コロナウイルスとは 1.コロナウィルスは、突然変異氏や須知RNAウィルスの一種 2.東アジアでは古くからコロナウィルスと共存していた 3.新型コロナウイルスは、感染力を強めた新参者のウィルス 4.ウィルスは自分で増殖できない。だから生物の細胞に感染し、細胞の増殖機能を乗っ取って自分を増やしていく 第3章 世界と日本の新型コロナの感染状況 1.新型コロナウイルスは、2019年から日本に入っていた 2.日本には「弱毒株」と「強毒株」のコロナの波が2回来ていた 3.日本と東アジアの重症者数や死者数は、欧米に比べ極端に少なかった 4.「PCR陽性=感染者数」としているところに大きな問題がある 第4章 死者数から見た日本と東アジアの特異性 1.厳しいロックダウンをしても、重症化や死亡率には関係ない 2.新型コロナはモノを介しても感染するから、「3蜜回避」「接触8割減」の効果は薄い 3.日本人は、東アジア土着のコロナウィルスにさらされてきたことで、免疫力が強化されていた(交差免疫) 4.日本には「弱毒株」→「強毒株」の順に入ってきたことで、強毒株に対する免疫力を増強できた 第5章 コロナウイルスと免疫 1.高齢者・抗がん剤治療者・生活習慣病患者など「免疫弱者」にはリスクは高いが、一般の健康人は大半が無症状や軽症ですむ 2.一度感染して治癒したなら、たとえ抗体が消失しても、リンパ球が「免疫記憶」を持っている 3.ヒトは、新型コロナ「だけ」に有効な抗体を持たなくても、幅広く対応できるポリクローナル抗体でカバーしている 4.日本人や東アジア人は、新型コロナにも対応できる遺伝的特性(HLA)を持っている可能性がある 第6章 「次の波」に向けての処方箋 1.新型コロナは、感染力が少し強い季節性の風邪ウィルスである 2.感染症対策は、手洗い・うがい・鼻洗浄・トイレの清掃・消毒で十分である 3.PCR検査の過剰評価はやめて、CT検査を活用した方が効率的で効果的である 4.ワクチンには副作用や後遺症のリスクが伴う。安易に期待すべきではない 第7章 「失敗の本質」と日本人の死生観 1.クラスター解析は新型コロナには効かない。このウィルスはすでに私たちの身辺に広く深く拡散・浸透している 2.2類指定感染症である必要性はもはやない。一刻も早く解除すべきである 3.私たちを本当に苦しめているのはウィルスではなく、「メディアのインフォデミックと恐怖症」だ 4.事実に基づいた冷静な判断で、日常を取り戻そう おわりに 「ステイ・クローズド」で日本を元気に 現在も世界中で新型コロナが変異し続け6000種類以上の変異株が誕生 以上:1,585文字
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