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”UDトーク”ソフト-外部マイクと組み合わせると便利に使える

平成30年12月17日(月):初稿
○久しぶりに耳の話題です。「障害とともに~難聴のある弁護士」の記事を読んだからです。スマホ時代になり、スマホに色々な機能が付けられていますが、マイクをセットにしてマイクで拾った音声を瞬時に文字化してスマホに表示するソフトがあるようです。初めて知りました。音声入力ソフトは随分前から出ており、このようなソフトが出てくるのは当然でした。

○それは「UDトーク」と言うソフトで、「多言語の翻訳および音声認識や音声合成を実装することで、障害者バリアフリーだけではなく言語バリアフリーに、漢字かな変換機能を使うとことで世代間バリアフリーに、多目的に使えるコミュニケーションアプリです。」と説明されています。外部マイクと組み合わせて使うと難聴者にとっては有り難いシステムになります。久保陽奈弁護士は、このソフトを利用して仕事でも日常会話でも、スムーズなコミュニケーションを行うことができているとのことです。

○早速、本日、事務所に行ったら私のスマホにもこの「UDトーク」をインストールして試用してみます。以下、紹介ビデオです。この紹介ビデオ、難聴者に見せるのが目的なら字幕を付けるべきと思って字幕ボタンをチェックしたら正確な字幕が入っています。最近のYouTube動画は、正確な字幕が出てくるのが多くなっているようです。これも初めて知りました。難聴者にも便利な時代になりました。

UDトーク - 翻訳&読み上げ機能


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障害とともに~難聴のある弁護士
12/16 11:00毎日新聞


スマホとマイクを持って法廷へ
「久保弁護士、お願いします」。11月上旬、ある民事裁判がさいたま地裁で開かれた。書記官に促され、弁護士の久保陽奈(はるな)さん(39)は傍聴席から法廷の柵の中に入った。スマートフォンを机の上に置き、書記官を通じて裁判官の前にマイクを設置。「原告が訴状を陳述しますね」。裁判官の発言から数秒――。その間、久保さんは目を落としてスマホに流れる文字を確認し、「はい」と答えた。同じようなスマホを通じたやり取りが続き、滞りなく閉廷した。

「当職は、両耳高度感音性難聴のため、聴覚障害を補う機器を使用することを許可願います」。裁判が開かれる数日前、久保さんは地裁に申請し、許可を受けた。スマホで使っていたのは、音声認識アプリ「UDトーク」。音を聞き取り、即座に字幕を作成できるこのアプリを活用することで、仕事でも日常会話でも、スムーズなコミュニケーションを行うことができている。法廷でも3年前からアプリを使っており、「やり取りがすごく楽になりました」と語る。

(中略)

難聴当事者として取り組んだ「全文通訳」の要請
「難聴者だから、障害者だからといって、常に障害者のために活動しなければならない、というような期待はプレッシャーだった」。そう話す久保さんが難聴当事者の立場を踏まえて、難聴者のための権利擁護に取り組んだ実例がある。

2016年、ある地裁で裁判員候補者に選ばれた難聴の知人女性から相談を受けた。「法廷で交わされる会話を要約ではなく全文で読みたいんです」。久保さんもそれまでの裁判を通じ、「法廷でのやり取り、被告人や証人の話すことを正確に把握するためには、話された言葉をそのまま文字に表す字幕が必要」と、全文の文字通訳の必要性を感じていた。地裁との幾度かのやり取りを経て、「全文の文字通訳を用意できるという趣旨の回答が届いたんです」。

最終的に女性は裁判員に選任されなかったが、久保さんは「正しいことは伝わるんだ」と実感した。「当事者であり、専門家でもある自分が言わないといけないことだと思った」。当たり前のように全文の文字通訳が実現されるよう、取り組みを進めるつもりだ。

「難聴は、私と一緒にあるもの」
「難聴の弁護士」であることに、葛藤があった。「足りていない、欠けている……。弁護士として『難聴』であることは、劣等感にしかならない」と考えていた時期もあった。周囲から「難聴の弁護士」として活躍を求められることも重荷だった。「そこから自由になりたい」と願っていた。
今もこの気持ちが完全になくなっているわけではないが、以前とは少し変わってきた。「劣っているわけでも、乗り越えるものでもないのかな。難聴は、ただ私と一緒にあるもの、という感覚です」

取材を終えて
久保さんと初めて会ったのは10年前、弁護士として働き始めてまだ数カ月のころだった。聴覚障害のある弁護士は当時でも珍しく、記事にしようと考えて話を聞いた。しかしなかなか書くことができなかった。

今回の取材で、出会ったころの話をすると、久保さんは「あの時は、自分でもどうしたいのか分からなかったし、まだ、難聴のことを受け入れてなかった。言葉が取り繕ってましたね」と振り返る。当時は、久保さんにとって「暗黒時代」の最中だったころ。私もどこかでそこに引っかかりを感じ、ためらったのだと思う。
今回、改めて取材に臨んだ際、久保さんの言葉にどこか、吹っ切れたような印象を抱いた。【東京社会部・蒔田備憲】
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