平成24年 7月27日(金):初稿 |
○繰り返し記載していますが、私は幼児時代から大学時代まで患った右側化膿性中耳炎、左側滲出性中耳炎のため難聴が徐々に進行し、40代では補聴器がないと業務遂行ができなくなり、50代初めに高度難聴として第6級の身体障害手帳を交付された身体障害者です。聴力損失レベル(db)は、両耳とも70デシベルの後半で、補聴器無しでは耳元で大きな声で話して貰わないと聞こえません。 ○そのため自宅でTVを見る時は、補聴器をつけても良く聞こえず、10数年前から赤外線ヘッドホンシステムをつけて、ヘッドホンで音声を聞いています。このヘッドホンを付ける時は補聴器を外し且つヘッドホンで耳を塞がれますので、家族との会話ができません。そのため長い間、TVの音を集中的に取り込み、且つ、周囲の方と会話が可能な補聴器が欲しいと思っていました。 ○Bluetooth機能付きの補聴器であれば、これを実現することが可能と理屈では判っていましたが、このBluetooth機能付きの補聴器が見つかりませんでした。Bluetoothとは、ウィキペディアでは、「2.4GHz帯を79の周波数チャネルに分け、利用する周波数をランダムに変える周波数ホッピングを行いながら、半径10 - 100m程度のBluetooth搭載機器と、最大24Mbpsで無線通信を行う。現在では簡易なデジタル無線通信、および指向性の少なさとしての利便性が認識され、多様な分野で普及が進んでいる。無線接続の状態を意識せずに常時接続したままでの使用状況に適している。」などと解説されています。 ○このBluetooth機能付き補聴器として、今般、購入を決めたのは、リオン株式会社リオネット補聴器のHI-C1MとHI-G8Mです。前者は両耳用、後者は手術をして特に聞こえが悪くなっている右耳用に一つで、3個合わせての定価は100万円近くなる高額商品ですが、私の場合は、身体障害を補う必需品であり、背に腹は代えられず購入を決めました。国からの障害者補助が欲しいところですが、残念ながらこのような高額商品には補助がなく、全て自腹です(^^;)。 ○で、実際使用しての感想ですが、予想外に良いものでした。このBluetooth機能を利用してTV音声を補聴器で聞くためには、TV側のイヤホンジャックにテレビアダプターを設置し、音声受け取り側は、プレミアムリモコンⅡ(RH-03)を胸ポケットに入れたり、首にかけたりするなど身につける必要があります。面倒と言えば面倒ですが、聴覚障害者が良い聞こえを得るためには、何とも仕方ありません。 ○これによって補聴器は、Bluetoothを通じての明瞭なTV音声を得て、且つ、周囲の音も補聴器で聴くことが出来ます。しかし、TVの音声が入るように設定すると、TV以外の音声入力が制限されて、ちと聞こえにくくなります。また、TVの音が結構強く入るためそれもあってTV以外の周囲の音が小さく感じます。Bluetooth機能を使った場合の、TV音声とそれ以外の周囲の音の入力バランスをうまく取る必要があります。 ○また、これまでは、HI-G5T RUHQ(ルーク)を数年間使用しており、私の耳はスッカリこの補聴器の音に慣れてしまっていますが、HI-C1Mで入力される音は、HI-G5Tの音とは微妙に異なり、聞きづらい感じもします。補聴器は、慣れや耳との相性等が重要で、価格が高ければそれだけで良いとは限らないところが、大変、難しいところです。現在のデジタル補聴器は、コンピューターによる微妙なコントロールができるようになっており、設定変更を繰り返して、私の耳になじむ音が入るように、努めていきたいと思っています。 以上:1,515文字
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