平成24年 7月11日(水):初稿 |
○繰り返し記載していますが、私は幼児時代から20代半ばまで患っていた右耳の化膿性慢性中耳炎、左耳の滲出性中耳炎のため20代までは軽度難聴、30代半ばで中度難聴、40代半ばで高度難聴になり、40代には補聴器がないと会話が全く不自由になり、51歳の時、聴覚障害で6級の身体障害手帳を取得して、身体障害者の仲間入りしました。以来、自己紹介の時は、私は耳の遠い身体障害者で、特に自分に不都合なことはサッパリ聞こえませんので、ご配慮のほど宜しくお願い申し上げますとやっております。 ○弁護士をやっていると保育園子供会・PTA等の役員の要請がありますが、私は耳が遠いとの身体障害を理由に、一切、断り続け、嫌な役職を無理してやらずとも良い利点を享受してきました。「何と私は自賠責身体障害では第6級で労働能力7割喪失」に私の後遺障害について、「聴力損失レベルは両耳とも75~80dbで高度難聴者で、一番軽い6級に該当します。交通事故による後遺障害等級及び労働能力喪失率表に当てはめると、第7級第2号『両耳の聴力が40センチメートル以上の距離では普通の話し声を解することができない程度になったもの』に該当しますので、労働能力喪失率はなんと56%にも及びます。」と記載しておりました。 ○第7級第2号「両耳の聴力が40センチメートル以上の距離では普通の話し声を解することができない程度になったもの」とは、両耳の平均純音聴力レベルが70db以上もの又は両耳の平均純音聴力レベルが50db以上であり、かつ、最高明瞭度が50%以下のものと定義されています。この最高明瞭度とは、言葉の聞き取りやすさを調べる検査の語音聴力検査での検査結果のことを言います。この検査は、検査音として「ア」、「キ」などの“語音”を用いて、純音聴力検査と同じ防音室で、オージオメータから語音の録音された”語音”が流され、被験者はこれをヘッドホンかで聞いてその通りに発音するか、紙に書き、左右各々、音の大きさを変えながら正答率を調べます。この正答率が、音明瞭度として記録されます。最高明瞭度50%以下とは、この検査での正答率が50%以下と思われます。 ○この語音聴力検査結果である最高明瞭度が低いと、「音としては聞こえるが何を言っているか判らない」ことになります。私も40代の補聴器を作り始めたときは、この語音聴力検査を何度か受けましたが、それ程悪くはないと言われたように記憶しています。おそらく50%以上はあったものとおもわれます。しかし、私の現在の難聴は、聴神経が劣化した感音難聴で、音としては聞こえるが,何を言っているのか判らないことが良くあります。 ○映画を観るときは難聴者用の補聴ヘッドホンを付けてみますが、音量を最大にしても、ささやくような小さな声の場面では、音としては何とか聞こえますが、何を言っているのか判らないことが良くあり、このようなときに表記日本語字幕が欲しくなります。しかし、残念ながら、映画館での日本語字幕付映画の上映は、全体からするとごく僅かしかありません。 ○ ○ 以上:1,257文字
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