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石原結實医師著”体温力”-医療費33兆円に驚嘆

平成20年11月 8日(土):初稿
○先日、東京出張の際帰りの東京駅本屋で、平成20年10月29日第1版第1刷の石原結實医師著「体温力”冷えを取れば病気は治る!”」を購入し、仙台までの新幹線の中で一気に読んできました。「筋肉が強く若いほど無病で長寿-石原結實医師」記載の通り石原結實医師の著作で筋肉の重要性を自覚させられ、俄然筋トレ意欲を掻き立てられた私は、石原結實氏著作とあると中身を確認することもなく買い込むようになり、同氏の著作は10冊程集まりました。

○「なぜ、医師や医療費が増えるのに病気も増えるのか」との小見出しで始まる冒頭部分の記述に驚きました。同著冒頭で「30年ほど前は約13万人だった医師の数は,今や約28万人と倍増し、医療費には年間33兆円と言う膨大な金額を費消しながらも、病気や病人は経るどころか増加している。」とあります。

○日弁連HPの会員数の推移を見ると弁護士数も30年前の昭和53年は約1万1400人であったところ平成20年には約約2万5000人と倍増していますが、この30年の医者の増加数約15万人の1割にも満たない1万3600人の増加に過ぎません。

○医師28万人よりも33兆円という医療費に驚きました。33兆円の医療費の内何割が医師の人件費か見当もつきませんが,約2万5000人全弁護士の売上総額(※所得ではありません)は、1人当たり平均3000万円としても7500億円、4000万円としてようやく1兆円に過ぎません。「むつう整体講演会に参加して」に記載した「世界全体の医療費の65%を世界全体の人口比僅か1.2%の日本人が使用している」との言葉が医療費33兆円で納得しました。

○で、肝心のその中身ですが、外科系学会社会保険委員会連合平成18年9月現在の「日本の医療費について」によると同年の医療費31兆円は、約8兆円が薬剤の費用、約2兆円が医療材料とありますが、その他の約21兆円の使用内訳の記載はありません。約28万人の医師の人件費はどのくらいなのかは全く不明です。しかし多めに見積もった全弁護士の売上総額1兆円を遙かに上回ることは明白でしょう。

○石原結實医師の著作によるとこれだけ膨大な医療費を使いながら日本の病気は増える一方とのことです。高血圧患者は6~7000万人、糖尿病患者は予備軍込みで約1870万人、高脂血病患者約3200万人、その他ガンによる死亡者は毎年約33万人、心筋梗塞,脳梗塞患者も増加し、肺炎による死者も急増しているとのことです。

膨大な医療費を使い医学も発達しているのに病気が増える原因は、慢性病に対する治療法が劣っているからで、この慢性病発症の基底には見落とされた原因が横たわっており、それは日本人の低体温で、約50年前に平均36.8度あった日本人の体温が現在約1度低下していることだとのことです。この著作を読み、今後、体温の問題を意識していこうと思った次第です。
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