平成20年11月 9日(日):初稿 |
○石原結實医師著「体温力”冷えを取れば病気は治る!”」の紹介を続けます。 日本では年間33兆円もの医療費を費やしながら病気-特に慢性病-が増え続ける原因について、同著では、日本人の低体温にあると断定されており、その原因と対策をシンプルに判りやすく解説されています。 ○約50年前昭和33年当時、日本人の大人の平均的体温は約36.8度、子供の体温は約37.0度とされており、今でも医学事典には日本人の腋窩(脇の下)の平均体温は36.89±0.34度と記載されているとのことです。しかし石原クリニックで患者さんの体温を測ると高い人で36.2~3度で殆どの人が35.0度台と低体温であり、人類の平均体温とされる36.5度以上ある人はむしろ例外とのことです。 ○ちなみにこの記事を書き始めた平成20年11月9日午前6時30分時点での私の体温も35.4度しかなく、明らかに低体温です。私の虚弱体質の理由に一つが明らかにされました(^^;)。体温が1度低下すると免疫力は約30%以上減衰し、逆に平熱より1度上昇すると、免疫力は5~6倍にもなるとのことで、この50年間で日本人の体温が1度近く低下したことは、日本人の免疫力が低下し,種々の病気にかかりやすくなったことを意味しているそうです。 ○同著では低体温の悪影響を以下のようにシンプルに説明しています。 ・血管が収縮→血行悪化→血圧上昇傾向の悪循環となり、その結果、脳梗塞、心筋梗塞等血栓病、胆石、尿路結石等の「かたまり」を作る病気も発症しやすくなる。 ・更に低体温は、血液内の糖分・脂肪等エネルギー源燃焼、尿酸・ピルビン酸等老廃物の燃焼・排泄を妨げ、高血糖(糖尿病)・高脂血症(痛風)等を起こしやすくなる。 ・うつ病・神経症等の精神疾患も1年を通すと気温が低く日照量も少ない11~3月に多発し、1日を通すと気温・体温の低い午前中が悪化し、気温・体温が上昇する午後に調子が出てくる傾向があることから低体温と関係していると推測される。 ○日本人の体温がこの50年で1度下がった原因は次のように説明されています。 ・運動や筋肉労働の不足 ・塩分の控えすぎ ・水分の摂りすぎ ・食べ過ぎ ・身体を冷やす食物の摂りすぎ ・ストレスで一杯の現代生活 ・化学薬品、化学調味料、食品添加物の摂取 ・シャワーで済ませる入浴習慣 ・夏のクーラー 食べ過ぎや塩分の控えすぎが体温低下の原因となるのは意外でしたが、徐々にその体温低下原因詳細を備忘録として残します。 なお、平成20年11月9日午後9時20分現在の私の体温は36.0度丁度でしたが、まだあるべき体温には0.5度以上不足しています。 以上:1,082文字
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