平成20年 9月19日(金):初稿 |
○私は、幼児時代から患った両耳の中耳炎により難聴となり、その程度は加齢と共に進行し、平成20年9月時点では、両耳とも平均聴力損失75~80dbの身体障害6級の高度難聴者です。身体障害6級の手帳を取得したのは51歳になった平成14年8月30日で当時の平均聴力損失は両耳とも70~75dbでした。私の感覚では加齢10年で5db位ずつ難聴が進行していく感じです。 ○私の弁護士稼業での主戦場は事務所でのお客様との打ち合わせで、これについてはお客様との距離1m前後で面と向かって話が出来、お客様の声が聞こえず或いは聞き取りづらい場合は、難聴の事情を話して大きな声で話して頂きますので、補聴器を使用すれば殆ど仕事に差し支えはありません。 ○問題は、裁判所での遣り取りです。調停や和解期日であれば裁判官、調停委員、相手方等との距離は事務所での打ち合わせと余り変わらないので良いのですが、難聴の私にとって一番の難関は法廷での遣り取りです。大法廷となると裁判官との距離が10m近く離れることもあり、小さな法廷でも4,5mの距離があり、更に相手方代理人との距離は大法廷だと10数mになり、補聴器をつけても聞き取りづらいことが良くあります。 ○こんなときにこんな補聴器が欲しいと思うのは、超小型ワイヤレス集音器(マイク)付補聴器です。普通の補聴器のマイク(集音器)は補聴器の中にしかありませんので集音対象の距離が離れているとその音をシッカリと拾うことが出来ず聞き取りづらいことになります。そこで集音対象の近くに小型ワイヤレスマイクを置いてこれで音を拾って補聴器で聞き取れるようになればと長いこと思い続けてきました。 ○具体的には法廷で裁判官の席と相手方の席にワイヤレスマイクを置き、このマイクが拾う音を補聴器で聞くことが出来れば、たとえ10数m先の距離にあっても1m先の距離と同じ感覚で補聴器が利用できます。例えば証人尋問の時などは証人席にもワイヤレスマイクを置けば証人の話もずっと聞きやすくなります。更にノートパソコンを持参しそのワイヤレスマイクで拾った音をパソコンに音声ファイルとして記録できれば最高です。私愛用のhTcZで録音できれば更に楽になります。この補聴器であれば必要な個数の小型ワイヤレスマイクを持ち歩き必要場所に置けば補聴器を有効活用できます。 ○こんなことは今のデジタル情報化時代,簡単に実現できそうなものですが、残念ながら私の知る範囲ではこのような補聴器は見あたりませんでした。ところが本日の難聴協会MLで 「ブルートゥース対応の無線補聴器だそうです。いわゆる2.4Ghz帯の無線領域を使用した無線補聴器だそうです。紹介記事は下記URLを見てください。 http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070703/oticon.htm」 とワイヤレス補聴器の発売を紹介されました。ひょっとしてこれで私の希望が実現できるかも知れません。 ○ブルートゥースなんて言葉は聞いたことがありましたが、中身は判らず「Bluetooth(ブルートゥース)で行こう~ワイヤレス接続体験記~」なんてページで勉強を初めました。時代は思ったより進んでいるようです。私が遅れていただけかも知れませんが(^^;)。 以上:1,342文字
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