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2025年11月01日発行第400号”弁護士の四字熟語”

令和 7年11月 2日(日):初稿
○横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの令和7年11月1日発行第400号「弁護士の四字熟語」をお届けします。

○「論語」は殆ど読んだことがない私にも「巧言令色」は言葉巧みで見た目も良いと言う意味で、口先だけで中身はないというような余り良い意味ではないとは思っていました。しかし「暖衣飽食」は全く知りませんでした(^^;)。漢字から暖かい衣を着て腹一杯食べるくらいは予測できますが、否定的な意味とも知りません。大山先生言われるように「衣食足りて礼節を知る」は正にそのとおりで、最近は、景気が悪いせいか「貧すれば鈍する」方が増えているような気がします。

○大山先生が好きだと言う「汗牛充棟」も今回初めて知りました。古典から現代物、和洋様々な膨大な数の本に囲まれている大山先生が偲ばれますが、私の事務所は自宅にも高尚な文学本等は余りありませんが、結構な数の本があり、終活準備中の私は処分方法をどうするか迷っているところです。いざ捨てるとなるとシッカリ読んでいないのにというより、シッカリ読んでいないから勿体ないと思い、なかなか捨てられないのが辛いところです。

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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

弁護士の四字熟語

私の好きな四字熟語を紹介していきます。愛読書の「論語」由来の四字熟語なんて大好きです。「巧言令色」なんて言葉があります。「令色」とは見た目がいいことです。「令嬢」や「令和!」の「令」ですね。「巧言」とは言葉が上手いことです。見た目がカッコ良い人が巧みな弁論をするというのが、この四字熟語の意味です。それなら、そんな人を目指せというのかと思えば違います。そういう人は真心に欠けているんだというのが、孔子先生のお考えです。でも、弁護士としてお客様に接することを考えると、見た目も話し方も素敵な方が良いに決まっています。そういえば結婚相談所に入会したばかりの人に最初に指導するのは、身なりと言葉遣いだそうです。私など、身なりや話し方など、いつも妻に怒られています。もっと注意していきたいものです。

「暖衣飽食」という、これまた論語の四字熟語も好きです。文字通り、暖かい衣服と十分な食事を意味しますが、こちらも論語の中では否定的に捉えられている言葉です。志を持った人間は、「暖衣飽食」などを求めてはいけないというのが、孔子のお言葉です。これまた大先生に逆らうようですが、私は暖衣飽食をしっかりと追求すべきだと思うのです。寒さに震えていたり、お腹が空いたりした場合、人間はろくなことを考えません。「衣食足りて礼節を知る」のです。まずは自分が十分に「暖衣飽食」をして、初めて他人のことを考えることができるようになるはずです。そういえば最近、弁護士が預り金に手を出したといった横領事件のニュースをよく見ます。若い頃は自分の「暖衣飽食」を後回しにして人権問題などに取り組んでいた弁護士が、こういう事件を起こすことがよくあるんです。一方、最初から企業系の仕事をして、若い頃から儲けているような弁護士の場合、こういう不祥事を聞いたことはありません。というわけで、私もまずは「暖衣飽食」を考えたいと思うのです。(おい。。。)

論語以外にも好きな四字熟語はあります。「汗牛充棟」なんて、本好きにはたまらない言葉です。昔の本は、竹や皮で作られていたので、とても重かった。そんな重い本が沢山あるので、運ぶのには牛が汗をかき、家には本が満ち溢れているといことだそうです。私自身本が好きですから紙の本が積み上がっているのを見ると嬉しくなります。豪邸を建てた成金が、「見栄えの良い本を100万円ほど見繕って飾ってくれ」と言ったなんて笑い話がありますが、私も似たようなものです。読めもしない難しい本で本棚を飾ると、なんか賢くなったような気になるのです!

でも還暦を過ぎて気が付いたのですが、本を1万冊読む人よりも、1冊の本を読んでその内容を実践する人の方がよほど凄い。昔の人たちは、論語や聖書だけを読んで思索を深めていたそうです。そう考えますと、四字熟語についても、あれもこれもと紹介するより、「絶対にこれだけを実践して!」という四字熟語を伝えるのが大切なんでしょう。というわけで、私が絶対お勧めする四字熟語は「乱打必中」です。「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」という意味です。これって本当に真理だと思います。「何をしてもうまくいかない」なんて愚痴をこぼしている人がいます。そういう人に「これまでに何をしてきたんですか」と聞いてみると、特に何もしていなかったなんてことはよくあります。

弁護士は脳内でのシミュレーションが得意ですから、現実に行動する前に、「これはダメだろう」なんて諦めてしまうんです。わ、私のことです。。。 うちの事務所は「独立道場」ということでやっていますが、独立してうまくいく人は共通しています。何か思いついたことがあると、まずはエイやでやってみる人です。大体最初は失敗しますが、それに懲りずにまたやってみる。諦めずに下手な鉄砲を撃ち続ければ、そのうち当たるんですね。私自身、独立開業したときの「乱打必中」の気持ちを、忘れずにいたいなと思ったのでした。

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◇ 弁護士より一言

今回ニュースレターを書く中で、現代の新四字熟語を知りました。無礼な人を表わす四字熟語が「既読無視」なんだそうです。き、気を付けます。「七菌八起」といおい。。。うのもありました。「ななコロナ やおき」と読むそうです。なるほど! 一番ドキッとしたものに「減量無理」なんて熟語がありました。思い当たるだけに、そういう四字熟語は止めて欲しいと思うのでした。。。。

以上:2,422文字

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