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昭和52年6月最初で最後の論文試験挑戦時状況1

平成22年 7月 4日(日):初稿
○私は、昭和52年5月29日だったと記憶していますが、大学4年次から数えて4回目の短答式試験がようやく初めての合格発表となり、初めて待ちに待った論文式試験を受験できることになりました。結果として、最初で最後の論文式試験となりましたが、当時の状況も、毎日、日記をつけていました。短答式試験発表後、論文式試験開始日の昭和52年6月22日までは、毎日、平均して11時間以上は勉強しました。この間で、日記でつけていたのは、殆ど、勉強科目と所要時間だけでした。論文式試験開始2日前の仙台に向かう日から文章も出て来ましたので、以下、紹介します。使用したお金の内訳を実にマメにつけていました。

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昭和52年6月19日(日)
午後いつも論文書きのためお借りしている某司法書士事務所で4通の論文書き。刑法は快心のでき。まずどんな問題がでても書ける。自信をもってよい。
これで念願の301通の論文書きを達成した。あとは合格するのみ。さあー頑張ろう!

昭和52年6月20日(月)
午前中仙台行き準備で刑法2.5h計7h
午後1:30親戚のタクシー運転手Aさんの運転で出発。車中勉強しようとしたがなかなかできず、商法1.5hくらい。4:50頃到着。ガソリン代2500円。
ワシントンホテルはなかなか立派。7階のはしの713号室。細長い机があり、勉強はできる。夜商法を読もうとはしたが、疲れたのか、頭が重くはかどらない。会社3hくらいか。結局7h
夕食2640円(Aさんと)、Aさんへ1000円、くしシャンプー200円、シトロン100円

昭和52年6月21日(火)
8:30~11:30 3h
12:30~5:30 4h
7:40より朝食。なんと800円。内容はオレンジジュース、トースト1枚、ハムエッグ(ハム2枚、タマゴ2個)、コーヒー、グレープフルーツ。
昼食:カツ丼400円。
夕食:肉野菜定食、納豆570円。
バスタオル(洗い用)365円

昭和52年6月22日(水)
7:30~8:00朝食
9:00検察庁へ
10:00~12:00憲法
2:00~4:00民法
4:00~6:00入浴
7:10~11:00商法
憲法:1問は公務員の基本権。ヤマ中のヤマ。みんなよく書くであろう。論文構成の良し悪しで点差がでるものと思う。自分の出来は、八分というところか。猿払事件判旨が少々不正確だったことが気になる。
2問はあまり考えたことのない問題。しかし、何とか書けたのではないかと思っている。
昼食800円
民法:1問は要領の良い整理を必要とする問題。大体書けたのではと思う。2問が裏をかかれた形となった。致命的失点とは思えぬが、あまり自信ない。
今日は何とか無難に乗り切ったと思う。明日も頑張ろう。

昭和52年6月23日(木)
7:30~8:00朝食
8:00~9:30軽く刑法の勉強
10:00~12:00商法
2:00~4:00刑法
 商法ー当初刑法と思い答案に科目名刑法と記述。ところが、隣の席のB君より、商法ですよと忠告。びっくり仰天。何と黒板には商法とあり、受験票にも商法とある。何というおっちょこちょい!しかし、問題は、1問は株主総会決議取消の訴えでUさんに詳しく出題され、又、裁量棄却は商法判例よりノートをとり、自説を固めていたところで、まず合格は間違いなし。2問は何と、総説と絡んでいた、約束手形と貨物引換証の差異である。貨物引換証については大学4年のとき講義をきいて以来、全くみていない。誰もよくは書けまいと気をとり直し、とにかくおちない答案を書くように心がけた。

 午後は刑法。刑法はとこからでても書けるという自信があった。1問は実行の着手と中止犯についての基本的な問題。まず合格点はまちがいないと思う。しかし、誰でも書ける問題であり、差がつかないであろう。2問は論点の多い問題であったが、これはまず会心のできであった。
 7科目中4科目消化。目下のところ致命的失点はしていないと思う。明日は刑訴法。自信がある。頑張ろう!
朝食:800円、昼食:500円、夕食:300円、牛乳:100円


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