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不貞行為が発覚したときの心構え-怒るより悲しむべき事態の自覚が重要

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平成26年 1月27日(月):初稿
○大分類「男女問題」の中には中分類として「結婚」、「不倫問題」等17に分けています。この分類基準は、いい加減なで私のその日の気分で分けています。結婚している夫婦の一方の不貞行為が発覚したときの心構えを、「結婚」、「不倫問題」いずれに分類すべきかちと悩みましたが、結婚を維持する方向で考える場合として「結婚」に入れます。

○平成26年1月もまもなく終わりますが、相変わらず多重債務・過払い事件はなく、どういう訳か男女問題相談だけが増えています。それも殆ど不貞行為がらみです。この不貞行為が発覚するのは、近時は殆どメールです。不審に思った配偶者の一方が他方配偶者の携帯電話のメール履歴を盗み見して、「これはなんだ!」となって発覚します。不貞相手とのメールの遣り取りを無防備に残している例が殆どです。中には、他方配偶者に知って貰うためにわざと無防備にしているのではと感じる例もあります。

○このメール等で不貞行為が発覚した場合、不貞行為をされた側は、多くの例で、怒り狂います。そしてその怒りは、不貞行為の相手方に向かいます。ネット検索すると、不貞行為の相手方に損害賠償請求を勧めるサイトが溢れています。特に学説・裁判例等について不勉強な行政書士のサイトが目につきます。今はなくなりましたが、不貞行為相手に対する損害賠償請求専門と称する弁護士のサイトもありました。

○私は、繰り返し間男・間女?無責任説を強調して記載していますが、同旨の岩月浩二弁護士著作名論文「不貞行為の第三者の責任に関する考察・その成否と、慰謝料額の妥当性の検証」等に見られる考え方は、ネットの世界ではむしろ少数説のようにも感じます。

○当事務所では、常時、間男・間女?に対する損害賠償請求事件を数件抱えており、ここ10年以上、この種事件が絶えたことはありません。無責任説を繰り返し説いていることから、私は殆どの場合、間男・間女?側です。請求する側に立つことも希にありますが、その不貞行為のせいで離婚に至り不貞行為配偶者に請求し、且つ、間男・間女?に相当悪質性があり、これはひどいと感じて前配偶者と連帯請求する場合に限られます。不貞配偶者には請求しないで間男・間女?だけに請求したいという事案は、他の弁護士を紹介します。

○勿論、請求する側の相談も結構あります。私は、浮気した夫或いは妻の気持ちを取り戻したいのであれば、間男・間女?に請求するのは百害あって一利なしですよと説明します。最近は、学説では間男・間女?無責任説が圧倒的で、裁判例も認定損害賠償金額は僅少になりつつあることも説明します。私の経験では、夫或いは妻に浮気されて、浮気相手に損害賠償請求をすると、その夫婦は10組中9組が最終的に離婚に至ると思っています。

○その理由は、平成11年に書いた「鶴亀通信」の「不倫の法律-補則解説」に「いくら妻を許すと言っても不倫相手の学生が責め続けられたのでは妻は、自分が責められよりもっと苦しむはずです。」と記載したことに尽きます。

○理屈になりますが、不貞行為が発覚したとき、不貞行為をした配偶者の気持を取り戻したいのであれば、怒るより悲しむべき事態であることの自覚が重要です。浮気した配偶者の気持ちが自分から離れつつあることがハッキリしたからです。この離れつつある気持ちに対し、怒りを示したら、相手の気持ちは離れる一方です。まして、浮気相手に慰謝料請求をしたら益々離れる一方でしょう。

○ネット上の不倫損害賠償請求専門サイトでは、自分の気持ちにケジメを付けるため損害賠償請求をしましょうなんて誘うものがあります。しかしこれによって自己満足を得たとしても、気持を取り戻したい配偶者の気持ちを益々離したのでは元も子もありません。浮気されてもなお相手の気持ちを取り戻したい場合は、次の、北島三郎氏が唄う「あじさい情話」一番の歌詞の気持を持つことに尽きます。ただひたすら「俺の負けだよ 戻っておくれ」とすがるしかありません。

作詞:星野哲郎
作曲:原譲二
心変わりは 憎くても
逢えばおまえが 離せまい
俺の負けだよ 戻っておくれ
明日に咲こうと ささやきかける
花はあじさい おとこの泪

以上:1,699文字

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