平成17年11月24日(木):初稿 |
○久しぶりに知財の話題です。 平成17年11月19日(土)午後1時30分から午後5時まで弁護士知財ネット東北地域会の立ち上げ会を開催し、東京と福岡の知財エキスパート弁護士をお招きして知財業務に関するお話をお伺いしました。弁護士知財ネット東北地域会には東北6県の弁護士が現時点で合計26名登録していますが、参加者は11名に留まりました。 ○宮城県以外の参加は山形県から3名のみの参加でしたが、驚いたのは3名の参加者が皆さん知財事件を実際扱っていると言うことです。3名の内1名は弁理士登録をして法律特許事務所として実際弁理士の活動もされていると言うことでした。 ○仙台では弁護士のところに相談に来る知財事件は殆ど無いと認識していましたが、失礼ながら仙台よりずっと規模の小さい山形で知財事件を現実に扱っているとの話しを聞いて認識の甘さを痛感しました。仙台にも知財事件は存在するも仙台には知財を扱える弁護士が居ないとして東京の弁護士に相談している例が多いのではとの話にもなりました。 ○講演頂いた東京の知財エキスパート弁護士のお話でも東京ですら本来弁護士に相談すべき知財事件が弁護士以外の者に相談している例が多く、まだまだ弁護士の知財事件として掘り起こしすべきであり、弁護士はもっと知財事件に関与すべきとして弁護士知財ネットを立ち上げたとのお話でもありました。 ○福岡市の知財エキスパート弁護士は弁護士登録がまだ10年にもならないお若い方でしたが、弁護士1年生の時にたまたま大阪の高名な知財エキスパート弁護士と相被告で大きな知財事件を担当し、これが巧くいって知財事件に大きな関心を持つようになったとのことです。 ○関心を持つようになってからは知財事件は自分の趣味として大阪や東京の知財勉強会等に参加して研鑽に励み、弁理士登録もし、余りお金にならなくても積極的に知財事件を受任するようにしたら、弁理士からの紹介事件も増え、更に他の弁護士からの紹介等次々と知財事件を受任し、今や常時10~15件の知財事件を扱っているとのことです。 ○弁護士を一番鍛えてくれるのは実務であり一分野の事件を常時10件以上扱えば正に専門として実務が一層磨きをかけてくれます。山形の弁護士さんに負けないよう仙台にも知財弁護士が育つべきと思った次第です。 以上:944文字
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