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映画”オッペンハイマー”を観てー思わず悔し涙にくれる

令和 6年 9月16日(月):初稿
○令和6年9月15日(日)は午後は、最近入手したばかりの4KUHDソフトで、令和5年製作180分の長大作映画「オッペンハイマー」を鑑賞しました。映画コムでは「原子爆弾の開発に成功したことで「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材に描いた歴史映画」と解説されています。

○前半は1時間半は、第二次大戦後にオッペンハイマーが共産党に関与したソ連のスパイ容疑で、公聴会や聴聞会で審問されるシーンやスパイ容疑を受ける原因となった関係者との遣り取りが、モノクロシーンとカラーシーンを交錯させ、且つ、時系列も過去と現在を行ったり来たりして、さらに、結構な数の関係者が出てきて覚えきれず、その関係者がオッペンハイマーの敵か味方かもよく判らず、結局、よく判らないシーンが続きました。

○そのため私にとってはかったるいシーンが長く続き、睡魔も襲いそうになりましたが、3時間の半分ほど経過した時点で、1945年7月の人類初の核実験トリニティ実験のシーンが近づいた当たりから、俄然活気づき、完全に目が覚めて正にハラハラドキドキで、ストーリーに没頭出来るようになりました。この人類初の核実験の陣頭指揮を執るのがオッペンハイマーで、その実験での核爆発のシーンは凄まじい迫力でした。CGを使わない実際の炎の映像とのことです。

○この核実験成功後に、オッペンハイマーを讃えてアメリカの一般市民が歓喜する集会のシーンがあり、ここで思わず無念の涙が出てきました。おそらく、これを日本に投下することに歓喜するアメリカ国民に対し、落とされた側の日本国民としての悔し涙と思われますが、ごく自然に涙が溢れ出てきたのには私自身が驚きました。この実験に成功した核兵器は当初はドイツに投下するために計画されていたモノが、ドイツの降伏を受け、日本に変わり、投下都市として10箇所予定されているとのセリフが飛び交っていたからです。

○原爆を投下された広島・長崎の惨状は全く登場しませんでしたが、投下後、原爆の父として時代の寵児となるも、その原爆の惨状に苦悩するオッペンハイマーとアメリカ大統領の面会シーンは象徴的でした。実際の遣り取りを忠実に再現したようです。その後公職追放されるまでと名誉回復までのシーンが続きますが、映画パンフで、オッペンハイマーの人間関係等良く予習・復習して背景事情を理解した上で、再度、鑑賞したいと思っています。

【本予告】『オッペンハイマー』3月29日(金)、全国ロードショー


映画オッペンハイマー見る前にこれ絶対見とけ!あらすじとネタバレ感想!


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